映像配信サービスが新たなステージに入りつつある。旧来の映像配信サービスはADSLやFTTH、CATVなど高速化した回線のメリットをどのようにユーザーへ訴求するかという側面が強く、ともすれば「入れ物を作ってから中身を考える」的な考えが底面にあったことは否めない。 しかし、高速回線も定着が進んできたことから、各社共に「映像がネットで気軽に見られます」という以外のプラスアルファを模索し、提供し始めている。NTT東西は人気アニメのTV放送後に独自の連携コンテンツをFLET'S網内で提供し人気を博したほか、シネマナウは外資系というメリットを活用してワーナー・ブラザースなど、ハリウッドメジャーの作品を提供している。 こうしたコンテンツ的な充実もさることながら、普及の兆しを見せ始めているのが、高精細なHD(ハイディフィション)映像の配信だ。ディスカバリー・ジャパンが2005年12月からハイビジョン専門チ