2023年12月3日のブックマーク (4件)

  • 正しく恐れるために読め!『津波 暴威の歴史と防災の科学』 - HONZ

    津波について、ほとんど何も知らなかった。このを読んだ感想をひとことで書くとそういうことになる。当に勉強になった。世界中で過去におこった津波について、さまざまなエピソードがわかりやすく綴られていく。 よく知られているように、Tsunami は日語から世界共通語になった数少ない言葉のひとつだ。語源からいくと、「津(=港)をおそう波」、すなわに「港の内部に押し寄せる異様に大きな波すべて」という意味だが、専門的な定義は少し違う。 きわめて長距離、長期間にわたって移動する一連の波。通常は海底およびその付近で発生する地震にともなう攪乱によって引き起こされる。火山の噴火、海底地すべり、沿岸部の岩盤の崩落、そして海への巨大隕石の衝突によっても、津波が生じることがある。 通常、津波といえば地震によって引き起こされると考えがちだが、他の原因によることも多々あるのだ。そういった事例が次々と紹介されていく。

    正しく恐れるために読め!『津波 暴威の歴史と防災の科学』 - HONZ
  • 『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』刊行記念 翻訳者:青木薫さんに聞く! - HONZ

    青森から、HONZメンバーの青木薫さんが上京されると聞き及んだ。骨太な新刊『遺伝と平等』の翻訳について、日の代表的な書店のひとつ、紀伊國屋書店新宿店にて語り尽くすという(青木薫の推薦フェアは3階人文書コーナーレジ前で開催中 期間はお店に確認してください)。何を隠そう、聞き手は私、HONZ副代表の東えりかである。『フェルマーの最終定理』を始めとるするサイモン・シンの著作は累計122万部だそうだ。2023年度日翻訳家協会賞〈翻訳特別賞〉を受賞したばかりの青木さんに、新刊について、そして、翻訳の極意について、聞いてみた。普段は人前で話す機会が少ないからと遠慮がちだった青木さんだが、聞けば止まらないそのトーク、お届けします。 東 みなさんご存知のように青木さんは科学書の翻訳家として多数のベストセラーを出しておられます。特にサイモン・シンの翻訳では、多くのファンを獲得しました。『フェルマーの

    『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』刊行記念 翻訳者:青木薫さんに聞く! - HONZ
  • 『海賊たちは黄金を目指す』未知の「南海」に挑んだ海賊たちの冒険記  - HONZ

    1680年4月5日の夜明け、イギリス人を中心とした331人のバッカニアが遠征の途に就いた。この遠征は現在のパナマ領内に横たわるダリエン地峡を大西洋側から徒歩で越え、太平洋側のスペイン植民地を襲撃するという、途方もなく野心的な試みであった。彼らの行く手にはこれまで何度もヨーロッパ人を拒み続けてきた蒼としたジャングルと連なる山々が待ち構えているのだ。 この遠征には歴史に名を遺す数人の海賊たちが参加していた。彼らの数人はこの遠征を記録しており、その中のひとり数学者でもあるバジル・リングローズの航海記録が後に『アメリカのバッカニア』として出版され人気を博した。他にも策士で卓越したリーダーシップを持ちながら、感情のコントロールが効かないバーソロミュー・シャープや後に作家、博物学者としても活躍するウィリアム・ダンピア、彼らの味方となる原住民クナ族に深い関心を寄せる外科医ライオネル・ウェーファー、20

    『海賊たちは黄金を目指す』未知の「南海」に挑んだ海賊たちの冒険記  - HONZ
  • アウシュヴィッツ博物館はその倫理的正当性を失った - 読む・考える・書く

    11月20日、アウシュヴィッツ博物館の公式アカウントが以下の内容を投稿した。 RESOLUTION OF THE INTERNATIONAL AUSCHWITZ COUNCIL ON THE TRAGIC EVENTS IN ISRAEL, APPROVED BY CIRCULATION ON 18 NOVEMBER 2023 The International Auschwitz Council by the Prime Minister of the Republic of Poland acknowledges with the deepest pain and sorrow the suffering of… — Auschwitz Memorial (@AuschwitzMuseum) November 20, 2023 イスラエルにおける悲劇的出来事に関する国際アウシュヴィッツ

    アウシュヴィッツ博物館はその倫理的正当性を失った - 読む・考える・書く