サントリー酒類が高級ウイスキーの「山崎」と「響」の一部商品について、年明けから出荷調整を始めることが16日、分かった。ウイスキーの炭酸水割り、「ハイボール」のブームで売り上げが予想以上に伸び、在庫不足に陥る懸念があるためだ。ハイボールは低価格のウイスキーが主流だが、ブームの余波が高級ウイスキーにも波及した格好だ。 出荷調整するのは、「山崎10年」「同12年」「響17年」の3商品。年明け以降、「想定以上の注文があった場合、出荷を制限する可能性がある」(広報部)という。 ハイボールに使われるウイスキーは、サントリーでは「角瓶」「トリス」など低価格の商品が主流。しかし、ブームの影響で高級ウイスキーの出荷量も伸びており、「山崎」の今年の出荷量は前年比約1割増の17万ケース(1ケースは700ミリリットル瓶12本換算)、「響」は同約1割増の7万ケースになる見込み。サントリーは「将来にわたって安定的に供