1978年に細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏が結成したYELLOW MAGIC ORCHESTRAは、当時、飛躍的に進化を遂げつつあった電子音楽やコンピュータを先進的に取り入れた“テクノポップ”によって世界進出を図るとともに、エレクトロニックミュージックの発展に大きく寄与したグループだ。西洋世界から見た日本のエキゾチシズム、オリエンタリズムを自覚的に打ち出したエレクトリックディスコをコンセプトに、1978年に発表されたファーストアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』をアメリカでもリリース。ロサンゼルスでのライブを経て、その評判が逆輸入的に伝わり、1979年のセカンドアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』は、名曲「RYDEEN」、「TECHNOPOLIS」とともに一気に知られることになり、国内で一大ブームを巻き起こした。オリエンタルなメロディやアイコニックなゲーム音楽、フュージョン