【ワシントン=山田哲朗】米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア研究所「メディアラボ」は25日、新所長に日本人ネット起業家の伊藤穣一氏(44)を起用すると発表した。 伊藤氏はタフツ大やシカゴ大で物理学などを学んだが、卒業はしていない。日本でインターネット・プロバイダーや検索サイトの設立に関わり、米国ではツイッターなど有力ITビジネスに投資。2008年に米ビジネスウィーク誌の「ウェブで最も影響力のある25人」に選ばれた。 同研究所は、コンピューター科学から都市計画まで斬新な学際的研究で世界的に知られ、250人の候補者から伊藤氏を抜てきしたという。 創設者のニコラス・ネグロポンテ博士は「今日では、メディアラボが扱う分野は脳科学から芸術まで幅広い。穣一は完璧な所長だ」とコメントしている。