「LGBT(エル・ジー・ビィー・ティー)」という単語が最近よく使われる。 LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン,Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ,Gay)、両性愛者(バイセクシュアル,Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。性に対する多様性や個々の考え方を表すものであるが、明確な定義は定まっていない。 LGBTは基本的に自己申告(一部を除く)である。日本の世論調査では8%程度が自分はLGBTだと回答している。しかし、米国やオーストラリアでは3~4%、英国では2%程度だ。LGBTか否かは、主観による要素が強い。 トランスジェンダーは最も曖昧な単語と言える。強いて表現するなら、自分の生まれ持った性別に違和感を持っている人を指す単語である。疾患である「性同一性障害」も含まれる。トランスジェンダーには「性同一性障害の人」と「性