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ブックマーク / premium.kai-you.net (20)

  • 「事務所に多くを期待しない」九条林檎が語る、VTuberと企業の幸せな関係

    華々しいデビューを飾る者がいる裏で、人知れず表舞台から去っていく者もいる。激動のVTuberシーンの“今”をアーカイブすることで、後世に歴史的資料として残すことを試みる連載「おしえて、林檎様!」。 今回も吸血鬼と人間のハイブリッドレディこと九条林檎さんに、VTuberシーンのリアルを聞いていきます。 今回触れるトピック ・企業が著作権(IP)を売らないことのメリット ・VTuberと企業の認識がズレやすいマネジメントの範囲 ・『学園アイドルマスター』のプロデューサーが凄い ・メタバースの何が終わって、何が終わっていないのか ・VRChatのスマホ対応と、clusterへの影響 ・VTuberVRシーンの距離はなぜ遠い? 第2回のテーマは「VTuberの著作権」。以前所属していたAVATAR2.0 Projectから、自身の著作権を買い取っていたことが話題になった当人に、VTuberの著作

    「事務所に多くを期待しない」九条林檎が語る、VTuberと企業の幸せな関係
  • 「趣味の様なイラストで楽してお金を稼ぐなんてとんでもない」という時代を越えて

    イラスト評論「ネット絵学」プロジェクトを推進してきたイラストレーター・虎硬がおくる連載「令和のネット絵学」。 第4章では創作物の持つ、思想やその変遷を追いかけていこう。 社会の中でイラストを受容するためにはルールが必要で、創造者に敬意を払われる必要がある。一方でクリエイティブが批判の対象になることもあり、その見方も時代によって大きく異なる。 目次思想とミーム──私たちは自分と同じ考えを持つ人間を増やしたいキリ番に相互リンク、掲示板での挨拶……個人サイトでの古のルール整備毒吐きネットマナーの登場──荒らしへの対処法、皮肉な結末「絵を数字化」することの功罪イラストと嫌儲思想 2ch発の、インターネットの空気感収益化の安全性──つい10年前まで、投げ銭も嫌われていた止むことがないトレパク騒動 冤罪を助長する被害者感情10年前では考えられなかった、中国韓国クリエイティブへの評価ミームを遡って、歴

    「趣味の様なイラストで楽してお金を稼ぐなんてとんでもない」という時代を越えて
  • スマホゲーム『リバース:1999』が傘に隠した切実な主張 香港ポップカルチャーの闘い

    スマートフォンゲームの中には、社会問題をモチーフとした作品がある。そしてそれは『リバース:1999』も例外ではない。 そのテーマを語ることはリスクを伴う。どのようなリスクが存在するのか。読みさえすれば納得していただけると思う。 まず最初に香港製作のSF映画『未来戦記』の話をさせてほしい。香港の会社、香港のVFXスタジオでつくられたSF超大作である作は、作中に出てくる「共産主義の脅威をメタファーとして描いた50年代のSFホラー映画」に対し、香港の名優ラウ・チンワンが「結末は自分たちで決める!」と啖呵を切る。 これは、香港の未来は自分たちで決めるという決意に他ならない。この話は、今からする『リバース:1999』の話と無関係ではない。 『リバース:1999』はスマートフォンおよびPC向けに配信されている世紀末タイムリバースRPGである。開発・運営は中国広東省広州市に拠点を置くBLUEPOCH。

    スマホゲーム『リバース:1999』が傘に隠した切実な主張 香港ポップカルチャーの闘い
  • イラストバブルが勃興した10年と、陰りを呼ぶ7つの理由

    なによりこの10年は、イラストレーターの社会的な地位が大きく向上しています。 例えば2010年であればSNSのフォロワーが5,000人いればかなり人気のクリエイターと言えました。しかし今では、10万人以上のフォロワーがいるイラストレーターも珍しくありません。トップクリエイターであれば50万人、100万人といます。テレビに出てくるようなタレントよりもフォロワーが多い作家も沢山存在しているのです。 ”Reincaranimation” pic.twitter.com/mXOtNSuo1j — 米山 舞 Yoneyama Mai (@yoneyamai) December 29, 2023 なぜ彼らがここまでの人気を獲得できたかと言えば、先般の通り、市場におけるイラストのニーズが激増したことが要因です。 イラストの「惹き」の強さを社会が認知し、これまで人間のタレントを使う様な広告でもイラストに置

    イラストバブルが勃興した10年と、陰りを呼ぶ7つの理由
  • VTuber文化がタイで花開いた──黎明期から関わる日本人が語ったタイの文化事情

    の大手VTuber事務所として世界規模での人気を得るホロライブ。その運営を担うカバー・谷郷元昭社長も株式上場の機会に際して、北米圏や東アジアに次ぐ市場展開先として東南アジアへの注目を語るように、日とも文化・地理的距離が近い東南アジア圏各国での状況は見逃せないものとなっている。 そんな東南アジアにあって、世界中から観光客が訪れるアジアの人気旅行先としてもおなじみの国、それがタイだ。 特に首都バンコクは世界有数の都市として通りには多くのクルマやバイクが行き交い、昼夜を問わずマーケットは多くの店と現地人と観光客が入り混じる多様な人々で賑わっている。 様々な人々、そして文化が行き交うこの国でも今、日から始まったVTuber文化が盛り上がり始めている。 日でも人気を博した『2gether』はじめ、タイはBL作品の隆盛では知られているが、実は国産IP創出には苦戦している側面がある。果たしてV

    VTuber文化がタイで花開いた──黎明期から関わる日本人が語ったタイの文化事情
  • 中国で“海賊版ポケモンカード”が異常進化──パチモンカードゲームの語られざる歴史

    2023年10月28日、中国土で『ポケモンカードゲーム』が正式発売されてからまる一年の月日が経った。 現在進行形で高騰を続ける市場価格、中国現地でのポケモン人気の高さも相まって、今や中文版のカードが他言語版より高値で取引されるケースも珍しくない。 中国大陸が“ポケモンカード空白地帯”だった史実も、今は昔と言えるだろう。 ……とは言え、建前上“ポケモンカード空白地帯”という言葉は使ったが、実際これまで中国大陸にポケモンカード文化がなかったのかと言えば、それは違う。1999年には台湾で繁体中文版が発売されたこともあったし、ここ10年ほどはバイヤーが海外で買い付けた並行輸入品が大量に流通、海外のユーザーから「爆買い」と揶揄されることもあった。 そしてなにより、ポケモンカードが正式発売されていないのを良いことに、“勝手に”つくっていたからだ。 現在市場に蔓延っているスーパーコピーとは似て非なる、

    中国で“海賊版ポケモンカード”が異常進化──パチモンカードゲームの語られざる歴史
  • ネットTRPGブームはいかにして生まれたか──まにむが語る、破れた夢と生まれた傑作

    2015年4月、ニコニコ動画に1の動画が投稿された。 その名は「実はめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG」──TRPGのセッションを動画化した内容だが、そのイラストやアニメーションを駆使した軽快かつハイクオリティな演出と、謎が謎を呼ぶ物語によって一躍話題に。 TRPGという、数あるサブカルチャーの中でも得体の知れない“遊び”を見事なまでに一つの動画コンテンツとして昇華していた。 その作品を生み出したクリエイターが、今回インタビューを行ったまにむさんだ。 まにむさんはその後も動画投稿を継続。同シリーズ完結後も続編にあたる「マジでめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG」シリーズを制作。 マジでめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG しかし、そのハイクオリティな動画スタイルのせいか、物語は完結を見ないまま、2019年で更新が途絶えていた。しかし2023年8月28日、約4年の月日を経て、突如として「

    ネットTRPGブームはいかにして生まれたか──まにむが語る、破れた夢と生まれた傑作
  • 「VTuberだからって歌は聴かれない」 実況配信が主流の今、あえて音楽で切り拓く道

    いまや、一大ネットカルチャーとして君臨している「バーチャルYouTuber(VTuber)」。 2017年末のブーム勃興から早6年。このわずかな間での急発展は、その時々でシーンを華々しく彩ってきた特異な存在やエポックな出来事を抜きにして語ることはできない。 そして2023年現在、VTuberというジャンルの“越境”──シーンの外へどう広げていくかを考える上で、重要な要素のひとつに「音楽」がある。 かねてより、オリジナル楽曲の発表やライブイベントの開催をはじめ、「VTuber/Vシンガーの音楽」はシーンの隆盛を象徴するトピックではあった。しかし、近年その勢いはさらに増し、ヒットチャートに爪痕を残し、有名クリエイターとのコラボや主題歌・CMソングといったタイアップなども相次いでいる。 そんなシーンの外へ広がる「VTuber/Vシンガーの音楽」を語るなら、決して欠かせない2人の歌姫がいる。 一人

    「VTuberだからって歌は聴かれない」 実況配信が主流の今、あえて音楽で切り拓く道
  • 「性欲をかき立てる」のは悪なのか? ガチで向き合うVTuberとAV

    「AVTuber」という、バーチャルYouTuber(VTuber)の一群が存在する。 読んで字の如し、アダルトコンテンツの発信を辞さないスタンスのVTuberである。その特性上、メディアにおいて、その存在がおおっぴらに語られることはほとんどない。 連載「バーチャルYouTuberアダルト大系」では、その語られざる存在を紐解く。 最終回の今回は、「AVTuberは何が特異なのか?」という点を掘り下げていきたい。 目次AVTuberの特異性 3つの特徴とはAVTuberにおける“生身の身体”という拡張性AVTuber収益の要は、ファンクラブ活動にありAVTuberとプラットフォーム BAN対策と隠語の進化より過激な配信は、FC2などアダルト向け配信サイトや自社開発colorful magic炎上による「AVTuber」の悪目立ち新たな双方向の模索 アダルトグッズ連動サービスの可能性胎内回帰

    「性欲をかき立てる」のは悪なのか? ガチで向き合うVTuberとAV
  • バーチャルYouTuberは生モノなのか? メディアが書かない「VTuberと18禁二次創作」の実態 

    「バーチャルYouTuber」(VTuber)は2022年12月で、流行から5年を迎える。 この5年間、様々な動きがあった。誕生、別れ、案件、転生、解散……楽しい動画やライブ配信もあれば、炎上となり裁判となった事例も一つひとつがメディアに「バーチャルYouTuber」「VTuber」の話題として取り上げられ、インターネット上または紙面上で公開されてきた。 しかし、メディアでバーチャルYouTuber(VTuber)にまつわるセクシュアルな内容が詳細に語られることはあまりなかったように思う。 当たり前の話にも聞こえるかもしれない。倫理的観点から、情欲的なコンテンツやグロテスクな内容は扱うことが難しい。広告を収益に運営するメディアが大半であるため、過激な内容から広告が規制されれば収益に影響を及ぼす可能性がある。 また、VTuberコミュニティなりに言い変えれば、アダルトな話題こそ「センシティブ

    バーチャルYouTuberは生モノなのか? メディアが書かない「VTuberと18禁二次創作」の実態 
  • Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室

    今日も50個以上のDiscordサーバーに膨大な数のメッセージが溜まっていく。アーティストによる新曲の告知、ファンアートと称したノートの切れ端、愛くるしい犬の写真、数学の課題の質問、延々と複製され続けるGIF画像、独り言のような音楽評論、「今起きた」という報告、"NFT"の頭文字をもじった大喜利、あるいはbotによる自動投稿……。 ゲーマーでない筆者にとって、ある時期までDiscordはどこか馴染めないプラットフォームだった。当初参加したのは音楽マニアの同好会のようなオープンサーバーで、Spotifyから好きな曲を順番に聞いていくという会合に顔を出したものの、早々に居心地の悪さを感じて黙って退出したことを覚えている。 毎日のようにいくつものサーバーをチェックするようになったのは、Discordがオンライン空間にありながらGoogleの検索網から逃れたブラックボックスとして重要な情報ソースと

    Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室
  • きっかけは「祖母の介護」日本のVTuberが中国で築いたシンデレラストーリー

    で始まり、いまや世界中で人気の高いバーチャルYouTuber(VTuber)。もちろん日で人気の高いVTuber海外からデビューするVTuberもいますが、日発で海外で活躍するVTuberもいます。 今回取り上げる緋赤エリオさんもその一人。個人で活動しながら中国の配信プラットフォーム「bilibili」で現在48万人以上のファンを抱え、彼女の配信を数万人が見ています。 幻想騎士団団長を名乗る緋赤エリオさんにちなんで、彼女のファンは「幻士」と呼ばれ、彼らは緋赤エリオさんを「団長」と呼びます。 緋赤エリオさんは2019年5月に個人VTuberグループ「ちゅこらら」の新メンバーとしてYouTubeデビュー。早くから日だけでなくbilibiliでも活動し、2020年10月に突然注目されブレイク。 2020年12月に上海で開催された大型イベント「Bilibili Macro Link-V

    きっかけは「祖母の介護」日本のVTuberが中国で築いたシンデレラストーリー
  • 5000人のオタクが集う議員VTuberのディープなネットコミュニティに潜入

    生粋のオタク議員が主宰するコミュニティ「バーチャル大田区Discord支部」。ネットと政治との結節点は、成立し得るのか? コミュニティを覗いてみた。 今、「議員系VTuber」の運営するネットコミュニティが盛り上がっている。 コロナ禍以降、現実で対面するコミュニケーションが困難になって久しい。趣味やカルチャー、ビジネスの現場がそれぞれ工夫し、ネット配信やリモートワークを絡めた体制を模索している。 そしてそれは、政治の現場も同じだ。政治家にとって有識者や利害関係人、各種団体の意見に耳を傾け取りまとめることは活動の生命線とも言える。コミュニケーション無くしては成立し得ない政治活動にも他の活動と同じくコロナ禍の困難は降りかかる。 そんな困難を解決する試みの一つが、ネット上にコミュニティを成立させることだ。 東京都の大田区議会のおぎの稔議員は、無料チャットアプリ・Discord上に「バーチャル大田

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  • さえきやひろ/路地子インタビュー VTuber活動を通して知った「作品を広めて欲しい」という感覚

    さえきやひろさんはつくってあそぶ系VTuberとしてデビューし、その名の通りイラストレーターや3Dモデラーなど、様々な領域で創作活動を広げるクリエイターである。 3Dモデラーとしては甲賀流忍者!ぽんぽこさんとオシャレになりたい!ピーナッツくん、名取さなさんらの3Dモデルなどを担当。イラストレーターとしては、滋賀県湖南市の公式VTuber・Minamiのキャラクターデザインや各種グッズイラストを手掛けるなど精力的に活動しつつ、VTuberとしての活動も3周年を迎え、先日は盛大に周年ライブやオリジナルMVの公開を成功させたばかり。 数々の表現に取り組んでは、そのいずれをもハイレベルにこなす。恐るべき創作意欲の持ち主である。 冒頭にも記した通り、何かを目標にものづくりをするという思考回路を彼女は持ち合わせていない。彼女にとってものづくりはそれ自体が楽しいものであり、目的となりうるものだからだ。

    さえきやひろ/路地子インタビュー VTuber活動を通して知った「作品を広めて欲しい」という感覚
  • ミームという亡霊は、いかにして“壁”を越えるか 日本アニメの脱文脈化を辿る

    亡霊がインターネットを徘徊している。ミームという亡霊が。 ミーム。進化生物学者リチャード・ドーキンスが『利己的な遺伝子』(1976)のなかで提唱した概念。人から人へと情報や概念を伝達していく自己複製子。ただし現在では、ミームという概念自体が変異を重ね、ネット上に遍在するインターネット・ミームのような概念を生み出すに至っている。 すなわち、さながらウィルスの如く(はたまた呪いの如く)模倣と変異を繰り返しながらネットの海を回遊=伝染していくミームの存在。それは、姿が消えたと思えば、まったく別の場所に幽霊の如く回帰したり、伝達の過程で情報に誤配が生じ、元とはまったく別様の形で受容されたりもする。遺伝子と同様、ミームも変異し、そして進化を遂げていく。 この記事では、ミームそれ自体ではなく、ミームが変容するプロセスに注目する。ミームはある閾値を越えると変異を引き起こすが、それがもっとも顕著に現れるの

    ミームという亡霊は、いかにして“壁”を越えるか 日本アニメの脱文脈化を辿る
  • イラストレーター兼VTuberしぐれういインタビュー 理解者よりも、本当に必要なもの

    青春という限られた時間が放つまばゆい輝きを瑞々しく描き出す。「女子高生がとにかく好き」と語るしぐれういさんのイラストの魅力は、好きだからこそ込められる情熱によって生み出されるものだ。 2021年4月よりTVアニメも放送されるライトノベル作品「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」のイラストや、VTuber・ 大空スバルさんのキャラクターデザインを手掛けるなど、人気イラストレーターとして活動を展開するしぐれういさんだが、彼女の活躍はイラストレーターのフィールドにとどまらない。 群雄割拠のVTuber界において40万人以上のチャンネル登録者数を有す人気VTuber、それがしぐれういさんの持つもう一つの顔だ。元々はデザインを手がけた大空スバルさんの配信にゲスト出演していただけだったのが、やがて個人としても配信活動を開始。 イラストレーターが自らデザインを手がけ、VTuberとしてデビューするケースは

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  • フランスで育まれた“日本式” バンド・デシネ出身作家が憧れ吸収した漫画表現

    海外にまで広まり、評価を得る日文化──「MANGA」。 あらゆる文化のグローバル化が加速する激動の時代にあって、フランスの漫画表現「バンド・デシネ」にルーツに持ち、今では日漫画スタイルで作品を発表する『ラディアン』の著者であるトニー・ヴァレントに、その価値を問う。 「MANGA」はもう、日の専売特許ではなくなりつつある。 確かに日漫画は世界的にみても、類まれな数字を持っている。『ONE PIECE』や『こち亀』はギネス記録を持っているし、海外イベントで日作品のコスプレをしているファンがテレビで報道されることも多い。 そして世界中に熱狂的なファンがいれば、その影響は広がり、作品が研究され、日漫画スタイルを身に着けるクリエイターが世界中から登場するのも自然の流れ。 『週刊少年ジャンプ』で連載されている『Dr.STONE』の作画を担当する韓国出身の作家・Boichi氏のように

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  • 米ジャズプレーヤーが解き明かす“J-POP”の正体、音楽的アイデンティティ

    グラミー賞ノミネート経験もある第一線のジャズミュージシャンであり、日のポップカルチャーの熱いファンでもあるパトリック・バートレイJr.はJ-POPの音楽的な特徴を誰よりも鋭く、かつ愛情を持って分析できるミュージシャンの一人だ。 数々の大物ミュージシャンとステージを共にする一方、自らが主宰するプロジェクト「J-MUSIC Ensemble」では多くのJ-POPやアニソン、ゲーム・ミュージックの楽曲を自らアレンジし演奏している彼。 幼い頃からの音楽の英才教育、そしてジャズミュージシャンとしての素養をもとに、J-POPやアニソンの成り立ちをさまざまな角度から分析してきた。 そこでKAI-YOUでは来日したパトリックのロングインタビューを実施。彼自身の生い立ちとアニメ愛をじっくり語ってもらった。 こちらでは、日音楽の持つユニークな特徴をパトリックに解き明かしてもらう。 淡谷のり子や坂九から

    米ジャズプレーヤーが解き明かす“J-POP”の正体、音楽的アイデンティティ
  • 時代と共に変化する“求められる“声優像

    ボブカットに鋭くも優しい目線、緩めの黒いシャツに黒いボトムスと天辺から爪先まで似通うこの二人は「アニソン界のおしゃべりクソメガネ」こと“オーイシマサヨシ“名義のアカウントを持つ音楽クリエイター大石昌良さんと「声優界のおしゃべりうそメガネ」こと櫻井孝宏さん。 大石さんはアニソン界の最重要人物としてシーンの最前線を走るトップクリエイター。そして櫻井さんも同じアニメ業界に声優として20年以上のキャリアを誇り、いまだ一線で活躍を続ける大ベテランである。 打ち合わせなしに当日のファッションまで合わせてしまうほどのシンクロを見せる2人だが、ある一点においては全く逆の思想を持っていた。 「台詞をしゃべるより、歌を歌う方が難しい」そう語る声優・櫻井孝宏に対し、「僕には声優はできない」ミュージシャン・大石昌良はそう語る。 積んできた技術が全く異なるため当然と言えば当然ではあるが、声優と歌手、同じ声での表現を

    時代と共に変化する“求められる“声優像
  • Vol.2 ITと出版の違い 「なろう」が特別で居続ける理由

    小説家になろう」の読み手が増大したのは2009年のリニューアルと、書き手の意識が変化した2011年の『魔法科高校の劣等生』『ログ・ホライズン』の書籍化が契機の一つだと、運営会社であるヒナプロジェクトの平井さんは言う。 これらの出来事を経て「小説家になろう」は閲覧数、登録作品数ともに日最大級の小説投稿サイトとなった。 それも書き手は作品を、読み手も感想やコメントを自由に書き込めるオープンな場だ。人々が集まり、言葉を交わす以上、トラブルを招く可能性は否めない。これまで例を見ないほど膨大なユーザーや作品を抱えながら、サイトを無事運営するにあたって、スタッフたちはどのような指針をもって臨んだのだろうか。 また近年「小説家になろう」のユーザーの間では、実装されているランキングやアクセス解析が書き手同士の競争心を過剰に煽っているのではないかという指摘もある。 実際、閲覧数を気にするあまり、作品を未

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