【ラゴスAFP=時事】ナイジェリア南東部イモ州の警察は、少女らを妊娠させ、生まれた子どもを売り飛ばす「赤ちゃん工場」を摘発し、妊娠している14〜17歳の少女17人を保護した。施設からは幼い子ども11人も見つかった。 現場は、地元では子どもや妊婦の保護施設として知られていたが、州警察は8日、通報を受けて立ち入った。警察によると、少女らは男(23)=拘束済み=や施設の警備員に妊娠させられていた。 少女らは警察に対し、1日に1度しか食事を与えられず、施設を離れることは許されていなかったと話した。施設の責任者は逃走しており、警察が行方を追っている。 「赤ちゃん工場」は過去にも強制捜査の対象となっており、欧州連合(EU)は4月の報告書で、ナイジェリアでは人身売買がはびこっていると問題視した。