[ワシントン 28日 ロイター] - 米上院共和党は28日、現行28兆4000億ドルの連邦政府債務上限を22年末まで適用停止とする法案の採決を再び阻止した。会計年度末が30日に迫り、政府の資金繰りが10月18日前後に限界に達するとみられる中、政府機関閉鎖やデフォルト(債務不履行)の回避に向けて残された時間は限られている。 上院民主党トップのシューマー院内総務は、共和党が単純過半数による可決を認めるという条件で、債務上限引き上げ法案の採決を行うことを提案。「共和党が1票も投じることなく債務上限引き上げが実現するのを真に望むのであれば、採決を実施する用意がある」と言明した。しかし、上院共和党トップのマコネル院内総務は、債務上限引き上げには財政調整措置(リコンシリエーション)の手続きを取るべきとの考えを改めて示し、採決を阻止した。