【概要】 いつもの社会にまつわる愚痴 ジャン・コクトー『ポトマック』の感想 本物に会いたい、本物が欲しい。 常にそう思っている。 社会生活を送れば送るほど本物からは遠ざかっていくもので、社会生活から距離がある人ほど「本物」だなあという感じがしてくる。 例えば酒。酒は全てを狂わせる。別に酒が全て悪いわけではないものの、やはり素面が良いに越したことはない。あと酒を飲むのは儀式なので、下手をすると儀式だけやって終わってしまうこともある。 例えば世話話。これははっきり自分が悪いのもわかっている。でもどうしてもこれをやらなくちゃいけないのが億劫で、みんながみんなキツネ(また星の王子さまを擦ってしまう)のようにただ寄り添ってくれればいいのにといつも思っている。しかしこれも結局は儀式なので、やらなくてはいけない。 あとはテレビとか、インターネットの誇張表現とか、そういう……形骸化したものというかフォーマ