VRに魅せられ、全力で走り抜けた。後悔は無い。最高の時間だった。はじめに2019年10月、私は3年半勤めた会社を退職する。直近1年はVR新規事業担当として業務を遂行した。 結論として、成果を世に残せなかった。反省も込めて退職までの経緯を綴る。 VR事業へ賭ける決意昨年の5月某日「ミライのつくり方」を読み、衝撃が走った。未来の片鱗が見えた気がした。VRへの期待が確信に変わる。この勢いに身を任せ、私はVRに賭ける決心をする。 程なくして、VR事業の許諾を上司に直談判。許可が下りるか不安ではあったものの、何とか熱意だけで押し切った。ただ、人を充てる余裕は無かった。まずは、社内で協力者を増やす活動からスタートとした。 他部署に顔を出してはプレゼンを行い、全社の会議ではVRを叫び続けた。自腹でタクシーを払い機材を持参し、独断で社内VR体験会を開催。多少の反応は得られたものの、社内で仲間は見つからなか