「ただいま~」 僕が学校から帰ってくるなり美姫さんが 「ショウ。見て見て~」と僕に寄ってきた。 いつもはソファーから動かないから、ちょっとビックリする。 「どうしたの?」と僕が聞くと 「名刺作ったの。」とにこやかな美姫さん。 名刺?あの働いている人が持っている物だよね……僕は思う。 「何の名刺?美姫さん、働いてないじゃん」と僕が言うと 「まぁ、失敬な。私ちゃんと働いてるじゃん。【よろず屋】で」 と美姫さんが言った。 あぁ…確かに。働いているって言ったら働いてるな。 「で、どんなの作ったの?」 と僕が名刺を見るとそこには、 と書かれていた。 「……なにこれ。会社名とかは分かるけど、【社内業績No1】って何?」と僕が聞くと「ほら、私、よろず屋の中じゃ、業績No1でしょ。」と美姫さん。 そうだろうね。よろず屋は美姫さんしか仕事する人いないじゃん。 「で、いつから美姫さんは【フェロー】って名前にな