福島第一原発の事故発生後に有給休暇を取って県外に避難したり、震災後に有給のリフレッシュ休暇を取ったりした茨城県土浦市の職員がいたことがわかった。市は、市民生活部の課長補佐ら3人を訓告と厳重注意処分にした。 訓告処分を受けたのは主幹(33)。3月16日深夜に妻を連れ、21日まで浜松市内の親類宅に身を寄せた。17日朝に電話で17、18の2日間の休暇を取得。19〜21日は土日祝日のため休んだ。 19日に元上司が「職員が逃げたとウワサになっている」と電話で帰宅を促したが、聞き入れなかった。市の聴取に対し主幹は「原発事故で妻がパニックになったため」と話したという。 厳重注意は、勤続25年に与えられるリフレッシュ休暇を、3月下旬に4、5日間取った48歳と51歳の課長補佐2人。4日間の補佐はうち2日間は大きな余震があって出勤した。2人とも2月に休暇願を出しており、次年度に繰り越せないとわかり、休んだとい
東日本大震災で深刻な被害を受けた、福島県いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)からセイウチ、トド、ゴマフアザラシなどが17日、鴨川市の鴨川シーワールドに「避難」してきた=写真、鴨川シーワールド提供。 アクアマリンでは、津波の影響で機械装置が海水につかり動かなくなった。魚類はほとんど死んだが、生き残った海獣類や鳥類は他の動物園、水族館が引き取ることに。鴨川の飼育担当者らが大型トラックで16、17日にいわき市まで2往復、約6時間かけて鴨川まで運び込んだ。 セイウチ2頭は、オス800キロ、メス500キロの巨体。トドが3頭もいて、大きな雄は500キロ近い。ゴマフアザラシもオスとメスの2頭。ユーラシアカワウソと海鳥のエトピリカ、ウミガラスなどは、上野動物園や葛西臨海水族園に引き取られた。 荒井一利館長は「うちも飼育スペースに余裕があるわけではないが、緊急避難として受け入
自宅出産で生まれたかやちゃんを抱く大森梨紗子さん、夫のげんさん、長男つくし君(右手前)、次男すぎな君=朝来市和田山町 朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら自給自足の生活を実践している大森げんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に10月、三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。 かやちゃんの誕生は10月17日午後11時ごろ。同6時ごろから陣痛が始まり、本格的に産む体勢を取り始めて3時間ほどで生まれた。「産むのは3人でもういいわ、と思うほど痛みはあったけれど、スムーズでした」と梨紗子さん。 長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み、毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から、「私がリラックスできたら赤ん
●岡崎市、費用負担求める 愛知県岡崎市立図書館でシステムに問題があり、ホームページへのアクセスがサイバー攻撃のように見えたり、個人情報が流出したりした問題を受けて、同市はシステム業者に契約打ち切りの方針を伝えた。解約に伴って生じる費用は業者に負担を求める。 業者は三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS、東京)。同市立図書館のシステムはコンピューター約150台などで構成され、主に2005年契約と08年契約の端末があり、5年リースの契約。05年分は今年9月に5年分の契約を結んだが、すべての契約を解除し、別の業者の選定を始める。 新たなシステムの導入は早くても11年末になる予定で、それまでは現行のシステムを使うが、利用料金は払わない。契約解除に伴う違約金の負担も同社に求める。市はこうした費用負担を一連の問題に対する損害賠償ととらえ、応じない場合は法的措置も辞さないとしている。 図
1994年に長野県松本市で起きた松本サリン事件で被害に遭った河野義行さん(60)が、松本市から鹿児島市に引っ越してきた。 ――なぜ鹿児島へ。 60歳になったら仕事をせずに暖かい場所でのんびりと隠居生活を送ろうと思っていた。鹿児島はほどよく都会で田舎で、暖かくて、食べ物はおいしいし、趣味の釣りができる。離島への移住を考え、本当は口永良部島に住みたかったが、交通の便が悪い。以前釣りなどで訪れ、海があっていいなと思っていた鹿児島市を拠点にすることにした。 ――なぜのんびりとした生活を送ろうと思ったのですか。 44歳の時に事件が起き、その後1年間は身の潔白をはらすために、その後の13年間は(サリン被害で意識不明となった)妻(澄子さん)の介護をしながら仕事や講演活動をして、子ども3人を大学までやって、と必死に働いてきた。睡眠4時間という忙しすぎる生活をリセットしてのんびりしたかった。2008年に妻が
新潟市水族館「マリンピア日本海」(同市中央区)は24日、館内のポンプの配管が外れ、計7台のポンプが水浸しになり使用不能となったと発表した。職員がポンプのスイッチを誤操作したことが原因とみられるという。同館では、職員のミスで「大水槽」の魚約7千匹が死ぬ事故があったばかり。同館を運営する市開発公社の冨井信喜理事長は「立て続けに人為ミスに起因する事故を発生させてしまい、改めておわび申し上げたい」と話した。 冨井理事長らによると、23日午後3時半ごろ、館内のポンプの一つに水を入れる配管が外れて室内に水があふれ、計7台のポンプが水につかってしまったという。職員の一人が誤ってポンプから水が出るバルブを開かず、ポンプに水を入れるスイッチを作動させたとみられるという。 使用不能となったポンプには、イルカやラッコのプールの水を濾過(ろか)するためのポンプもあるが、新しいポンプに入れ替えるなどして「イルカ
◎電車や職場 突然「死ぬ」「殺す」・・・/トゥレット症候群の男性 ・周囲の理解 求める声 電車の中や職場で「死ぬ」「殺す」などの乱暴な言葉を無意識に発する---。「トゥレット症候群」という発達障害の人で、こんな症状が出る人がまれにいる。中には専門医の診断や治療を受けないまま長期にわたって周囲の偏見にさらされる人もいる。県内在住のある男性(29)の場合、症状に気づいてから診断を受けるまで10年余りかかった。(宮崎亮) 男性は高校に入学してから通学途中などに乱暴な言葉が口をつくようになった。同級生に特別視され、いじめられたこともある。成績はそれほど悪くなく、大学に進学したが、キャンパスではいつも独りだった。 大学生のころから自分でインターネットを使って発達障害や精神病のことを調べ始めた。だが自分の症状にあてはまるものは見つからなかった。就職活動では面接で緊張してしまい、失敗が続いた。
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