“最先端病”ドコモが12月開始の次世代規格。が、欧州勢の尻込みで「今度こそ」も空しく。 ◇ 日本の携帯電話が「LTE」(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代規格でも、ガラパゴス化への道を突き進む可能性がでてきた。 NTTドコモが12月開始予定の「LTE」は、一秒あたり下り最大75メガビット、上り最大25メガビットと、光ファイバー並みの通信速度を誇る。第3世代(3G)の「W−CDMA」の進化形であり、第4世代に限りなく近いことから3.9世代などと呼ばれている。 スマートフォンや電子ブック端末といった大容量のコンテンツ利用が多いモバイルネット端末の普及で、トラフィック(通信量)が増大することを見越し、世界に先駆けて本格的サービスを開始するという。 しかしこの「最先端病」が心配のタネなのだ。ドコモはこのLTEの世界標準(グローバル・スタンダード)化に意欲を燃やし、「3GPP」