就職活動などで使う「履歴書」について、厚生労働省は心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちの要望も踏まえて、性別欄に男女の選択肢を設けず、記載は任意とする様式例を作成しました。国として履歴書の様式例を示すのは初めてです。 履歴書をめぐっては、これまで日本規格協会が性別欄に男女の選択肢を記載したものをJIS=日本産業規格の様式例として提示し、市販の履歴書の多くは、この様式例に基づいて作られてきました。 しかし、トランスジェンダーの人が履歴書記載の性別と外見が異なることを理由に内定を取り消されたケースがあるとして、性別欄をなくすよう署名活動が行われたことなどから、日本規格協会は去年7月、様式例自体を削除しました。 厚生労働省は、これまでJISの様式例に基づいた履歴書を使うよう推奨していましたが、様式例がなくなったことで、求職者が、どの履歴書を使えばよいか迷ったり、企業が履歴書やエントリ