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エッセイと小沢健二に関するthebandのブックマーク (1)

  • ある光(あるいは、ぼくが小沢健二を聴いた頃)

    目の前に希望なんて無かった。光なんて見えなかった。 友達だって少なかったし、自分が一体何を好きなのかさえ分からなかった。 高校時代のぼくは、空っぽだった。 小沢健二を知ったのはそんな時だった。 テレビ画面に映っていたダウンタウンとじゃれ合う痩せっぽちのその青年は、見た目の弱々しさとは裏腹に、自分がどれだけ凄いかを自信満々に、それでいて、嫌味なく語っていた。 そして、その歌声は決して、上手いとは言えないか細いもので、けれど何か幸福感に満ちていて、ぼくには何だか眩しすぎるような気がした。 でも、ぼくはなぜだか分からないけど、小沢健二を好きになろうと思った。 たぶん、背伸びをしたんだと思う。 ありとあらゆる種類の言葉を知って 何も言えなくなるなんてそんなバカなあやまちはしないのさ! 屈した日常に一筋の希望の光を与えてくれる存在だと思ったのかも知れない。 確かに彼の音楽は心地よく、何度聴いても飽

    ある光(あるいは、ぼくが小沢健二を聴いた頃)
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