スーパーコンピューターの開発をめぐる国の助成金詐欺事件で逮捕された会社社長が、架空の外注費を計上するなどして、およそ8億5000万円の所得を隠していたとして、法人税法違反の疑いで東京地検特捜部に再逮捕されました。関係者によりますと、隠した所得は、社長が以前手がけていた自動車レースの事業の損失の穴埋めに充てていた疑いがあるということで、特捜部が詳しい経緯を調べています。 東京地検特捜部の調べによりますと、齊藤社長は、平成26年までの5年間に架空の外注費を計上するなどして、国から受け取った助成金などおよそ8億円5000万円の所得を隠し、2億3000万円余りを脱税したとして、法人税法違反の疑いが持たれています。 関係者によりますと、齊藤社長は、以前手がけていた自動車レースの事業で、多額の損失を出し関連会社が負債を引き継いでいたということで、この関連会社に業務を発注したように装って、多額の資金を支