富山大学は24日開いた記者会見で、2020年度の入学者からデータサイエンスを必修にする方針を表明した。パソコンの使い方のほか、数学や統計学の要素も取り入れた基礎を学ぶ。「全学生を対象にするのは全国でおそらく初めて」(斎藤滋学長)という。 20年春に入学する約1800人を対象とする。前期に基礎編と位置付ける「情報処理」を学び、後期は経済や自然の分析にデータをどう使うかといった活用法を習得する。2年生以降は各学部の専門教育の中で、データサイエンスの要素を取り入れた科目を用意する。 富山大は文部科学省が進めるデータサイエンス教育展開事業の協力校に選ばれた。北陸3県の基幹校として、金沢大、福井大とも教材や教え方の開発などで協力する。 斎藤学長は「文系・理系を問わず必要になる分野。社会で活躍してもらえるよう教育の体制を整える」と話した。富山大は18年度に新設した都市デザイン学部でデータサイエンスを必