野暮用で6時間近く待たねばならん事があった。その場所にはネット回線も無ければ近くにコンビニも喫茶店も無い。長閑と言うのか過疎と言うのか、仕方なしに貴重な休日を””待つ””行為で潰さねばならなかった。安さと引き換えに、細かい時間指定の効かぬサービスを選んだ俺が悪いのだ。 家を出る際に、まだ積んだままである本の山を漁った。手に取ったのは「道徳の時間」だ。タイトルからして写楽せぇ、絶対に鬱陶しくて面白いだろうってな本だ。 読書を妨げがちな俺の相棒iPhone5はバッテリーが限界なので、精々が時計程度の役割にしかならない。たまにはテレビも携帯もPCも触らない、診察も回診も手術も無い読書だけの時間ってのがあっても良いだろう。 【道徳の時間 呉 勝浩 著/講談社】 ストーリーはリンクを読んでくれ。文庫化されてるんだしネタバレも何も無いと思うが、まぁここでストーリーを解説する事もなかろう。 越智が美幸で