仲間とひたすらスコップで地面を掘り、穴の深さを競う――。「成田ゆめ牧場」(成田市名木)が毎冬開催する、こんな大会が大勢の参加者を集めている。単純で、だれでも参加できるうえ、優勝賞金も用意されている。ただ、本気で臨めば相当ハードだ。 6人以内の人数でチームを組み、スコップで30分間で最も深く穴を掘ったチームが優勝。1人でも参加できる。9回目の今年は2月8日、例年通り牧場のキャンプ場で行われる。 もともと牧場の閑散期の集客策として始めた。内部には「『寒空のもと、みんなで穴を掘りましょう』で、果たして人が来るのか」と疑問視する声もあった。 ところが、始めてみると1回目こそ参加約50組だったが、ここ数年は当初の予想を上回る約150組を数えるまでになった。多くは身内、友だち、職場の同僚らのチームだ。 交代でスコップを握っても、終了時にはだれもが全身汗まみれ、腕はパンパン。それでも普通は深さ2メートル