印刷 関連トピックスチベット津波被害を受けた西光寺を訪れ、歓迎を受けるダライ・ラマ14世=5日午前10時4分、宮城県石巻市、小宮路勝撮影 訪日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(76)が5日午前、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市にある西光寺で法要を行った。被災者ら約1千人が出席した。 石巻港に近い西光寺一帯は震災前まで住宅地だったが、津波で多くの家屋が押し流され、現在は更地が広がる。市内の犠牲者は3200人を超え、行方不明者は680人余りに上る。 ダライ・ラマは講話で、自身が中国から亡命した時の状況に触れながら、「深い悲しみを共有するため、石巻に来た。同じ人間として痛みを分かち合いたい。みなさんは一人じゃない」と呼びかけた。自宅が津波で流失し、市内の仮設住宅で暮らすパート従業員の菅原とめ子さん(63)は「今も震災で亡くなった姉夫妻のことを思い出すと涙があふれる