昨日は通訳学校秋学期の最後の授業日でした。この学校では最終日に、これまでの訓練の総仕上げとして外部から専門家をお招きして講演を行っていただき、その内容を通訳するという実習が行われます。昨日の講師は、中国の大学を卒業されたあと日本の大学院で学び、日本の大手化学会社に就職して研究員をされている方でした。 こうした講演会を華人(中国語圏の方々)にお願いしていつも感じることなんですけど、中国語が本当に流暢です。中国語母語話者なんだから当たり前でしょ、と思われるでしょうか。それはまあそうなんですけど、いくらその言語が母語であっても、人前で話す際の巧拙というものはあります。それは私たち日本語母語話者が日本語で話す際も同じであることは容易に想像できますよね。 中国語が流暢というのはつまり、話の内容がロジカルで理路整然としていて分かりやすく、冗語(「えー」とか「あー」とか「そのー」といった不必要な言葉)が