おっぱいが好き。ふわふわしていて気持ちいいから。 赤ちゃんも好き。ぷにぷにしていて可愛いから。 おっぱいと赤ちゃんの共通点は、柔らかい肉である。 柔らかい肉が美味しいことを、私たちの脳髄は知っている。 歯や舌や喉も、知っている。 なぜ「おっぱいが好き」か。 それは「食べたら美味そう」だと意識下で感じるからである。 それが禁忌であることもまた、私たちは知っている。 共食いはいけないこと。美味そうだと思うのも、いけないこと。 ならば忘れよう。そう思ったことを忘れてしまおう。 試みはなかなかうまくいった。人間にしては、上出来だ。 しかしその残滓が、痕跡が、こびりついて未だ取れない。 それらは今も、私たちをおっぱいへと駆り立てるのだ。 はっきりとした理由も思い出せないまま、ただ恋い慕うのだ。 http://anond.hatelabo.jp/20070623163419