「市民権と武装権」http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20110719/p1 ちょうど鈴木透『性と暴力のアメリカ』を読んでいるところなので、重なるトピック、噛み合う話、食違っている話等が出てきて、面白かった。米国における「武装権」の思想的な背景はともかくとして、重要な現実的背景として、西部開拓(Go West!)*1の進捗と制度的インフラ整備のギャップがある(鈴木、pp.72-73)。広大な領土内に散在する開拓地にいちいち役人を派遣して治安維持のための警察制度や司法制度を構築するのは実際に不可能だったわけだ。 性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書) 作者: 鈴木透出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (52件) を見るまた、米国独立戦争のイデオロギー的な側面について、