大阪府立中央図書館に移転した国際児童文学館を視察し、地下書庫を見る橋下徹知事。=9日午後2時40分、大阪府東大阪市(門井聡撮影) 大阪府の橋下徹知事は9日、財政難による見直しで昨年末閉館し、大阪府吹田市から東大阪市の府立中央図書館内に移転して再オープンした国際児童文学館を視察。「利便性が向上し、来館者も多くなる傾向がみられ、移転は間違っていなかった」と述べた。 国際児童文学館は、明治時代から現在までの児童書を集めた施設。府の財政再建策の一環で統合され、蔵書や資料約70万点が移転した。現地存続を求める反発もあり、児童文学者の鳥越信さんらが寄贈資料の返還を求めて訴訟を起こしている。 岡田重信館長の案内を受けながら閲覧室や地下書庫を視察した橋下知事は「移転すると資料が散逸するといわれていたが、ありえない。パーフェクトに保管されているので、寄贈者の方々にも納得していただけると思う」と語った。