台湾の仏教関係者らが岩手県大阪事務所(大阪市北区)を訪れ、東日本大震災の被災者を支援するための義援金約4000万円を届けた。 2400人以上が亡くなった1999年9月の台湾大地震で、いち早く支援してくれた日本に恩返しをしたいと、台湾・屏東県仏教会の釈見引理事長が関係団体や大手旅行会社に呼びかけて義援金を募った。岩手県・花巻空港と台湾を結ぶチャーター便が2000年から運航している縁もあり、同県に贈ることにした。 贈呈は3月31日にあり、釈理事長は「小さな子どもまで日本のために使ってと貯金箱を持ってきてくれた。復興を心から祈っています」と話した。同事務所の吉田真二次長(当時、現岩手県庁)は「勇気をいただいた。被災者に皆さんの厚意を伝え、一緒に復興に励みたい」と涙ぐんだ。