1月11 2009年10大分子(後編) さて「2009年10大分子」のパート2です(パート1はこちら)。 5位……デルフィニジン (デルフィニジン) 英語で「Blue Rose」といえば「不可能」という意味があるそうです。昔から幾多の園芸家が青いバラの作成に挑み、失敗してきた歴史があるからです。最近になり、バラにはそもそも青い色素が全くないことがわかり、品種改良によって青いバラを作るのは不可能であることが判明しました。 しかしサントリーは、バイオテクノロジーの手法によってこの青色色素「デルフィニジン」を生産する遺伝子をバラに組み込み、世界初の青いバラを創り出すことに成功したのです。こう書いてしまえば簡単ですが、実際には液胞内のpH調整、安定化のための構造改変など大変な苦労があったようです。詳細に興味のある方は、最相葉月さんの「青いバラ」などをご覧下さい。 ただ、現物の「青いバラ」を見ると、