出版界の大物が、作家たちから集中砲火を浴びる事態になっている――。 ことの発端は、作家の津原泰水氏が、『日本国紀』(百田尚樹/幻冬舎)を批判したことを理由に幻冬舎での書籍出版が一方的に中止にされたと公表している件だ。 幻冬舎社長の見城徹氏は16日、自身のTwitter上でこの件について次のように投稿した。 「こちらからは文庫化停止は1度も申し上げておりません。担当者はずっと沈黙していましたが、あまりのツイートの酷さに『これでは私が困ります』と申し上げたところ『それでは袂を分かちましょう』と言われ、全く平和裡に袂を分かったのが経緯です。他社からその文庫が出る直前に何で今更?」(原文ママ、以下同) 「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版をちゅうちょしましたが担当者の熱い想いに負けてOKを出しました。初版5000部、実売1000部も行きませんでした。2冊目が今回の本で僕や営業局の反対を押し切