【ワシントン30日時事】米下院で最大7000億ドル(約74兆円)の公的資金を投じて金融機関の不良資産を買い取る金融安定化法案が否決されたことを受け、ブッシュ大統領は30日、ホワイトハウスで声明を発表した。 大統領は「われわれは緊急事態の中にある。行動しなければ日ごとに悪化していく」と強い危機感を表明。「米国および世界の人々に、立法手続きが終わったわけではないと約束する」と述べ、法案成立をあきらめない考えを強調した。 【関連ニュース】 ・ 市場に力強いシグナルを=金融安定法案の迅速可決要請-米大統領 ・ 欧州株、急落=金融不安が再燃 ・ 米銀支援なら外国当局も対象に=不良資産買い取りで-金融安定法案 ・ 米金融安定法案、週内成立へ=公的資金を段階的投入-時価会計見直しも検討 ・ 金融安定法案、大筋合意=米政府、75兆円の公的資金投入へ