最近のECoG 電極のインプラント技術について、備忘録的に書いておく。 ECoG 電極を使い始めて大体2年半くらい経つが、その間に約10例弱でインプラントを行った。最初のうちは、小さな電極だったので、大きな問題は無かったが、次第にサイズを大きくすることで、術後合併症が増えてきた。一番大きな合併症は脳圧亢進で、インプラント後4-5日経った所で食欲不振と意識低下が症状として表れてくる。 この時点では、瞳孔不同などの顕著な脳圧亢進症状が見られない事もあり、経験が無いと何もしないで様子を見がちだが、実はココで1−2日様子を見ると、あっという間に呼吸停止に至る事がある。 つまり、上記の症状が4−5日経った所で観察されたら、間違いなく減圧術を行わなければならない。 一方、外した頭蓋骨をインプラント後に戻さないというオプションがある。この場合は、脳圧が多少亢進しても圧は外に逃げるので、脳幹が圧迫されるよ
Project Tycho is named after Tycho Brahe. The project aims to share reliable massive neural and behavioral data for understanding brain mechanism. The dataset was recorded and distributed by Laboratory for Adaptive Intelligence, BSI, RIKEN. It is not only for neuroscientists but for everyone who is interested in learning neural mechanism. To the extent possible under law, neurotycho.org has waived
これまで慢性ECoG電極を使った記録手法を開発してきましたが、表面だけでは物足りないので、もう少し深い所に潜る事にしました。 昨日行った手術は、前頭葉の内壁にECoGを、深部核の4カ所に各4チャンネルのワイヤー電極を入れました。深部は、Amygdala, Accumbens, VTA, Habenulaの4カ所。 内壁のECoGインプラントは、2ヶ月前に一度行った事がありますが、思ったよりも大変。ブリッジングベインを避けて、大きめのECoG電極を脳梁をクルンと回り込む形でインプラントするのは、少し度胸が要ります。今回便利だと思ったのは、ECoGをホールドする用に買ってみた、先端が四角く平らになってる切手用ピンセット。これが安いんだけど、深い所へ押し込むのに丁度良い。内壁のインプラントには必須でしょう。 深部用ワイヤー電極は、50ミクロンのワイヤーを4本束ねたモノで、ガイドチューブを使ってイ
長期安定性を誇るブレインマシンインターフェイス(BMI)技術を確立 -運動機能や認知感覚機能を代償するBMI技術の実用化に向けて一歩前進- ポイント 半年以上の長期安定使用が可能な低侵襲慢性留置型ECoG電極を開発 脳の情報を確実にとらえ、意志を読み取るデコーディング性能は世界最高水準を達成 BMI技術のヒト臨床応用への道を拓き、脳の意図を着実に伝える道具の実現に期待 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、従来の手法より低侵襲で長期間使用可能な慢性留置型ECoG電極※1を開発し、サルを使った実験で、数カ月間に渡って安定したデコーディング性能※2を維持する、世界最高水準のブレインマシンインターフェイス(BMI)技術を確立することに成功しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)適応知性研究チームの藤井直敬チームリーダーとジーナス・チャオ(Zenas Cha
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