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ブックマーク / nyapoona.hatenadiary.org (5)

  • 2013年ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド

    一般文庫に安住の地を見出したライトノベルミステリ キャラクター性とビジュアルを重視したライトノベルミステリは、文庫レーベルで多く出ました。 この文庫ミステリ戦国時代ともいうべき事態はさらに加速し、今や角川・AMW・集英社・幻冬舎・宝島社など大手出版社がしのぎを削る状況になっています。 角川文庫は、『レンテンローズ』などラノベレーベルでの執筆経験のある太田忠司『目白台サイドキック』や、一般文芸デビューが期待されていた河野裕『つれづれ、北野坂探偵舎』など人気作家による書き下ろしミステリを多数刊行し、「キャラクターミステリフェア」と銘打ってラノベミステリを盛大に売り出しています。 メディアワークス文庫は、看板作品の『ビブリア古書堂の事件手帖』ヒット以来、同じ柳の木の下のドジョウを狙ったような(日常の謎系)ライトミステリの粗製乱造を危惧する声もありますが、電撃出身の峰守ひろかずによる大学ものオカル

    2013年ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド
  • 2013年上半期ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド

    ライトノベルミステリの拡大 (ファンタジア文庫田中)編集長:たとえば、ミステリや歴史もののようにライトノベルとの相性の悪い題材が得意で、これまでのファンタジア大賞ではどうしてもこぼれてしまった、そういう才能も広く世にだしていければと願っているんですが。 ドラゴンマガジン2012年1月号「きたるべきラノベ新世代を語る 冲方丁×田中香織×田中久美子座談会」より 富士見ファンタジア文庫の編集長がドラゴンマガジンの座談会で「ライトノベルとミステリ・時代もののい合わせが悪い」と発言したとおり、ライトノベルミステリは困難な組み合わせだと思われていましたが、最近ではライトノベルレーベル内でのミステリ作品が揃ってきたように思います。 ライトノベルレーベル内でのライトノベルミステリといえば、山形石雄『六花の勇者』と遠藤浅蜊『魔法少女育成計画』が二大巨頭といえるでしょう。 『六花の勇者』は中世ファンタジーの

    2013年上半期ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド
  • 創刊3周年を迎えたメディアワークス文庫を振り返る - 小説☆ワンダーランド

    メディアワークス文庫が創刊3周年を迎えた。「ライトノベルと一般文芸の境界」の構図を大きく変えたメディアワークス文庫は、最近出来たラノベレーベルの中では最も成功した部類に入るといっても過言ではなく、刊行当初から追っかけている身としては感慨深いものがある。ここでは、メディアワークス文庫が辿ってきた軌跡を振り返ってみようと思う。 意外と地味な創刊当初の表紙 今でこそイラストを前面に押し出した作品の印象が強いメディアワークス文庫だったが、創刊当初の表紙は全体的に地味なものが多かった。 当初は「ラノベではないので、ラノベコーナーに置くな」とメディアワークス直々に言われていたそうだが、今でも書店での配置場所はバラバラである。 創刊当初の看板は有川浩の『シアター!』であり、現在2巻と劇脚が出ている。 『龍盤七朝 ケルベロス』『カスタム・チャイルド』など電撃文庫からスライドしてきた作品が多かったのも特徴

    創刊3周年を迎えたメディアワークス文庫を振り返る - 小説☆ワンダーランド
  • 2012年ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド

    簡単なまとめ ・メディアワークス文庫は当にイラスト推しなのか ・星海社は人気作家の梁山泊か ・講談社BOX、銀箱脱却 文庫落ち格始動でどうなる!? ・実は軟派な角川文庫と新潮文庫 ・大暴走を続けるPHP ・ノベライズ維新 ・復刊ブーム ・再デビュー作家、活躍なるか!? キャラ立ち小説 ライトノベルと一般文芸の交流といえば、「ライトノベルから一般文芸へ」という一方通行の関係が基でした。 ところが、その「名付け難い」領域が拡大してくるにつれ、従来のライトノベルから一般文芸に移行した越境作家(今年の最注目は『トッカン!』がドラマ化された高殿円、満を持しての創元デビューを果たした友桐夏か)に加え、ライトノベルと一般文芸のあわいからデビューしたハイブリッドな作風の作家(綾崎隼、野崎まど、森晶麿、青柳碧人、黒史郎など)やライトノベル的文法を組み込んだ・ライトノベルから影響を受けた一般文芸作家(似

    2012年ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド
  • 次に来るラノベ作家 - 小説☆ワンダーランド

    さて何かと物入りな季節になってまいりましたが、こんなときだからこそ「新しいを読みたい!」「新しい作家を開拓してみたい!」と思う方もいるかもしれません。 今日は「次に来る」ラノベ作家を厳選し、紹介してみました。選考基準は「映像化していない」こと一つ。 皆様の次の選びの参考になると幸いです。 ・森田季節 『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』で鮮烈なデビューを果たし、マニアの間から注目を集めた作家。森見登美彦や西尾維新同様京都を舞台にした作品を多く発表。 ライトノベルから一般文芸へ越境した海沢めろんや桜庭一樹の影響を受けたことを公言しており、自身も『ともだち同盟』で一般文芸に進出。その後はライトノベル作品と平行しつつハヤカワ文庫で『不動カリンは一切動ぜず』、ソフトカバーで『エトランゼのすべて』『ノートより安い恋』『落涙戦争』を発表している。 ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF

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