富士ソフトとマイクロソフトが先週発表したクラウド事業における協業強化は、クラウド時代のシステムインテグレーターの役割を探る上で興味深い動きといえそうだ。 富士ソフトとマイクロソフトが協業強化 「クラウド時代のシステムインテグレーターの役割」と題した本連載のコラムを2010年2月22日に掲載したが、今回はその続編のつもりで書く。 同コラムでは、「プラットフォームの選択肢も保持した上でクラウドの利用の仕方を検討したいというユーザーニーズに応えるのが、システムインテグレーターの役割」と記した。 その役割を果たすために、「これまでオンプレミス(自社運用)のシステム構築をなりわいにしてきたシステムインテグレーターは、SIのSをシステムからサービスに変えたサービスインテグレーションへの業態転換が必要」と訴えた。サービスインテグレーション力を持つシステムインテグレーターがどんどん出てくることが、IT業界