日本ヒューレット・パッカード 小川 大地 昨今、マイクロソフトのHyper-VやレッドハットのKVM(Kernel-based Virtual Machine)など、ハイパーバイザー型仮想化機能を標準搭載するOSが増えている。しかし、このようなOS純正のハイパーバイザーがあるにもかかわらず、VMware vSphereを選択するユーザーは多い。では、なぜユーザーは追加投資をしてまでVMware vSphereにこだわるのか。理由の一つである「性能面での優位性」にフォーカスを当てて解説しよう。 なお、本記事の「ESX」とは、ESX ClassicとESXiの両方を指すものとする。 ハードウエアアシストで性能向上 ハードウエアアシストは、仮想化のエミュレーション処理の一部をハードウエア側でオフロードすることにより、プロセッサに掛かる負荷を減らす技術だ。 ESX 4では、新たに三つのハードウエア