女性新入社員の過労自殺問題を受けて、電通は17日、「取り組んだら放すな、殺されても放すな」などの言葉が並ぶ「鬼十則」という仕事の心構えについて、来年の社員手帳への掲載を見送ることを検討していると明らかにした。 鬼十則は1950年代に当時の社長が示した。「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない」「周囲を引きずり回せ」といった内容。電通関係者によると、かつては新人研修でも教えられており、管理職世代は特にその影響を受けているという。 電通は取材に対し「現在、鬼十則の取り扱い方も含め、企業風土の改善に向けた検討を進めている」とコメントした。