東芝のある中堅幹部は東京・浜松町の本社を覆った十数年前の熱気を覚えている。「株価で勝つ。業績も抜こう」。2005年に社長に就いた西田厚聡は日立製作所を「ベンチマーク」とし、ことあるごとに発破をかけた。日立を仰ぎ見る重電2位の立場に甘んじてきた東芝。トップが抱く業界盟主への渇望が組織へと急速に広がった。「俺が社長になって、海外投資家の目を日立から奪ってやった」。やがて西田は周囲に豪語するようにな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く