京都市はいうまでもなく、日本国内で指折りの観光地だ。794年の平安遷都から1000年以上にわたって日本の都となってきた。由緒ある神社仏閣も多く、いつ訪れてもたくさんの観光客であふれている。 観光地であれば、とうぜんほかの地域からやってくる人が多いわけで、交通面も実に重要な要素になってくる。その中心にあるのは、もちろん京都駅だ。遠方からの観光客は、新幹線で京都にやってくる。 玄関口に建つ駅ビル 伊勢丹やホテルも入っていて、いかにも現代的ないまの京都駅の駅ビルは、1997年に建てられたものだ。その当時、駅舎のデザインがあまり古都のイメージにそぐわないだのなんだのと議論が巻き起こったように記憶している。 ただ、歴史的にみると、京都駅が古都っぽい、つまり神社仏閣風のデザインだったことは一度もない。むしろ西洋的なモダンな建物ばかりが使われてきていて、あまり目くじらを立てるものでもないような気もする。