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ブックマーク / critic3.exblog.jp (6)

  • 明治維新は革命である - 内乱と革命の輸出、クリスタルな精神 | 世に倦む日日

    中岡慎太郎館は、国道55号線を左折して、奈半利川沿いに国道493号線を山奥に入った北川村にある。そこは慎太郎の生地で、館の近くには生家もある。十年ほど前に訪れたときは、道が狭くて交通が不便なところだったが、現在は道路がすっかり整備され、55号線から慎太郎館までのアクセスは約13分と案内されている。この季節、1月から2月にかけての気候はとてもとても温暖で、陽射しが明るく暖かく、空気がやさしく心地よく、ぽかーんとした陽気に包まれて、無憂の空間に身も心も浸らせて時間を送ることができる。その気候は、土佐湾の東側が特にそうで、海岸の上の青い空にまるで太平洋高気圧の中心が見えるようだった。慎太郎は常に早足で街道を歩き、一日に十里二十里を疾駆して国事に奔走した。早足で歩く頭の中では、幕閣の動き、朝廷の動き、雄藩の動き、志士の動き、外国の動きの刻々の諸情報が回路を循環し、情報処理され、回天の実現に向けて一

    明治維新は革命である - 内乱と革命の輸出、クリスタルな精神 | 世に倦む日日
    toff
    toff 2008/01/16
  • 「ワーキングプアⅢ」 - 感動の報道傑作、政府に政策変更を迫る | 世に倦む日日

    昨夜(12/16)NHKで放送された『ワーキングプアⅢ』はとても感動的な番組だった。心を揺さぶられる構成と内容で、制作したスタッフの知性と勇気にあらためて尊敬と感謝の意を表したい。中学校で3年生に公民を教えている教師は、この番組の録画を教材利用することを考えて欲しい。社会科とは何か。社会科学とは何か。それは単に制度や知識の問題でなく、人間の生き方を教えるものであり、人間の感動に関わるものである。あの番組を見て、生徒が心から感動して、社会はどうあらねばならないかということを考えて、それを作文にして発表できれば、中学校3年生の社会科教育の到達点としては十分なのである。昨夜の番組はワーキングプアの問題を海外で取材するという触れ向きだったが、中身は違っていた。番組の主人公は第1回の放送で登場した35歳の池袋のホームレスの青年(岩井さん/仮名)だった。 彼が仲間たちと立川での清掃仕事に従事するように

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  • 原油価格崩壊は始まっている - 御用アナリスト高井裕之の詐術 | 世に倦む日日

    走る電車の窓から小さな公園の銀杏並木が見える。朝の陽射しを受けて黄金色に輝いている。枝からすべての葉を落とす間際、最後の輝きを放っている。人の年齢で言えば50歳くらいだろうか。昨夜の報道番組ではOPECの総会と原油高がニュースになっていた。田中宇が原油バブルの問題を記事にするのを待っているのだが、なかなか出て来ない。現在の市場の動きを見て、原油バブルの崩壊と決めつけてよいかどうか、エコノミストとして判断を迷っているのだろうか。私は前の記事で、田中宇について、「昔はこんなに経済通の人ではなかった」と書いたが、それは私の認識の誤りだったようだ。自己紹介を見ると、東北大学で経済学を勉強している。共同通信の記者時代は経済問題を取材して記事を書いている。エコノミクスの素地は後から身につけたものではなく、最初から彼が持っていたものだった。やはり地方の国立大学の出身者は違う。学問を身につけて卒業する。

    原油価格崩壊は始まっている - 御用アナリスト高井裕之の詐術 | 世に倦む日日
  • ダルフール問題についてのブログ読者からのメール | 世に倦む日日

    ある読者から下のメールを頂戴しながら、ブログが右翼の反中プロパガンダに利用されることを恐れ、紹介するのをためらっていた。現在の日外交にとって最も重要な課題は、対米従属からの脱却であり、中国との関係修復である。日中関係を小泉靖国参拝以前の日中友好の水準に戻さなくてはならない。大平正芳の「一衣帯水」の原点に戻さなくてはならない。それが、わが国外交の基課題であり、21世紀の日の平和と繁栄はそこにかかっている。ブログの基はそこにある。二年前の記事である 『中国の対日不信』 と 『西安愁夜』 がブログの中国に対するスタンスの基である点を確認しながら、ダルフール問題について訴えた読者からのメールを転載したい。転載に際して、勝手ながら、署名サイトの紹介の部分は削除させていただいた。それと、十年前にHPに書いた『ルワンダ虐殺と市場原理主義のプロパガンダ』を思い出した。 初めまして。いつもブログを

    ダルフール問題についてのブログ読者からのメール | 世に倦む日日
  • 田勢康弘が吹かせた風 - 新聞組の勝利と電通組の敗北 | 世に倦む日日

    現在の日の擬似的二大政党制の下では、マスコミが風を吹かせた方が国政選挙に勝利する。その勝利は常に一方の側の圧勝の結果となり、決して僅差の接戦劇にはならない。マスコミが吹かす風は、投票日の一ヶ月前頃から始まり、次第に風速が強まり、善玉と悪玉の配役を固め、公示日から投票日にかけて暴風雨となって、その選挙を完全に「お祭り選挙」に変えてしまう。二年前の郵政民営化選挙がそうだったし、今回の年金未記録選挙も同じ現象の再現となった。そして最近の選挙では所謂アナウンス効果が機能しない。アナウンス効果が機能するためには、マスコミの情勢報道に対して反発して動く有力な組織体が全国津々浦々に必要だが、そうした逆バネの物理的組織力が、民主党には最初から存在せず、自民党もこの十年間にボロボロに壊されてしまった。 自民党候補者を支える地域の後援会組織、それは候補者の当選によって齎される経済的果実(パイ)を分け合う利害

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  • 改憲の現場 - 民間はポーカーフェイス、公務員は『沈黙』的世界 | 世に倦む日日

    大学の入学時期を9月にするという話は、実は昨年の5月5日の記事の中で書いている。記事下の安倍晋三の写真もこの日に上げたもので、公開してから中身は何も変えていない。別に自慢するわけではないが、予言したことが次々に的中して行っている感があり、しかもそれが予想したよりも早く現実のものになる。この記事は、これまで書いた中でもかなり issuable なもので、我ながら内容の過激さが気になっている問題作である。村上龍の『半島を出よ』を読んだ後のイマジネーションで一気に改憲と徴兵制を論じた。今度の、08年8月に憲法改正の国民投票があるという予想もそうだけれど、私の場合は、常に自分が為政者(支配者)だったらどうするという視点で考える。自分が安倍晋三だったなら、大学の入学時期を9月に変えて、半年間を自衛隊(改憲後だから自衛軍)に兵役義務で入隊させて訓練するようにしただろうと、そう思って書いたのだが、果たし

    改憲の現場 - 民間はポーカーフェイス、公務員は『沈黙』的世界 | 世に倦む日日
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