自分を頼ってきた被害者を助けることだけで満足せず、より多くの人を助けるため、さらには被害者そのものを生み出さないために日々奮闘する宇都宮弁護士。なぜそこまで弱者のために頑張れるのか、宇都宮弁護士にとって仕事とは何か、誰のために、何のために働くのか? そしてこれから目指すものは──? 今後の目標はね、この日本から高利貸しをなくすこと。とにかく借金のために夜逃げしたり自殺したりするような人が出てるのは、最低の社会だってことだな。 今、日本は格差拡大社会といわれていますよね。貯蓄ゼロの世帯が23%も存在する。生活保護を受けてるのは約100万世帯。そういう貯蓄のない家庭で、子どもが病気したり、進学のためにお金が必要になったら、頼るべきところは高利貸しのサラ金とかヤミ金しかない。実際にサラ金にお金を借りに行く人のほとんどは、生活費が足らなくてどうしようもなくなって行くんですね。一般に言われてるよう