会長と副会長兼専務理事が相次いで辞任し、次期執行部の選定が先送りされている日本ハンドボール協会が、国際試合中止に伴うスポンサーの航空券キャンセル料約58万円を、日本スポーツ振興センター(JSC)の別の委託事業に上乗せして請求する不適切な会計処理を行っていたことが20日、わかった。朝日新聞が入手した第三者委員会の調査報告書で明らかになった。日本協会は22日、東京都内で新理事を選定する評議員会を開く。 日本協会は今年2月、日本男子のシグルドソン新監督の初陣として、ドイツの強豪THWキールと強化試合を行うと発表したが、その後、条件が折り合わず、4月に中止を決定した。 第三者委が作成した全81ページにわたる調査報告書によると、その際、キールと一緒に来日する予定だったスポンサーの国際航空券のキャンセル料約58万円が発生。これをJSC事業で招待した他国の国際航空券の請求書に上乗せして処理した。その結果