作家・思想家の東浩紀が創業した株式会社ゲンロンのウェブサイトです。
2010年2月22日、東京大学駒場キャンパス18号館ホールに東浩紀氏(東京工業大学、批評家)を迎え、「『クォンタム・ファミリーズ』から『存在論的、郵便的』へ──東浩紀の11年間と哲学」が開催された。 本イベントは、そのタイトルからも伺えるように、昨年末に刊行された東氏の小説『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、2009年、以下QF)から過去に遡りつつ、『存在論的、郵便的』(新潮社、1998年)を大きな出発点とする東氏の11年間の思索を「哲学」という観点から探っていこうとするものである。 当日は、まず千葉雅也(UTCP特任研究員)が「東浩紀とデリダ、ドゥルーズ、マラブーの三角形」という基調報告を行い、主にデリダ、ドゥルーズ、マラブーという三者の哲学を補助線としながら、『存在論的、郵便的』および『QF』から哲学的な問題系を抽出することを試みた。その中で提出された主な問題は、以下の二点である。1
「僕の小説家としての目標は、かつてのサンリオSF文庫のような、純文学とSFを横断するもの」=飯島啓太撮影 批評家の東浩紀さん(38)が、初の小説『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)を刊行した。近未来の並行世界を舞台にした本格的な長編SFだ。ゼロ年代以降の思想界をリードする論客は、どこへ向かおうとしているのか。(堀内佑二) なぜ小説なのか? 答えは「昔から小説を書きたかった」と単純明快だ。もう一つ、今の批評をめぐる状況の窮屈さに対する不満も理由になっている。「この10年間いろいろとやってきたが、批評で表現できることが限られてきている。若手の言論人に与えられる役割は社会的な発言だけで、とっぴなことができなくなってきた」 東さんは2007年にライトノベル作家の桜坂洋さんとの共作『キャラクターズ』(新潮社)を発表しているが、単独での小説は今回が初めて。元になったのは08〜09年に文芸誌「新潮」に
QF クォンタム・ファミリーズ 年表です。 まず、すいません。ネタバレの配慮を全くしていません。 最初は自分のメモ用に書いていたのですが、書いているうちに分からない事がでてきてしまい、さらにそれを整理し、書き直しているうちにはまってしまい、結果、結構本気で書いてみました。表にしてみると貫世界通信という単純な方法で非常に複雑な世界が生まれている事が分かります。まだ分からない部分もあるので、ご指摘して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
講演:東浩紀(東京工業大学、批評家) 問題提起:千葉雅也(UTCP)「東浩紀とデリダ、ドゥルーズ、マラブーの三角形」 コメント:國分功一郎(高崎経済大学) 入場無料・参加登録不要 趣旨: デリダ研究『存在論的、郵便的』以後、東浩紀氏の仕事は、情報社会論、オタク文化論、文芸批評、そして新しい民主主義の構想へと拡がっているが、最新作の小説『クォンタム・ファミリーズ』は、そのすべてを総合しつつ、最初期の「ソルジェニーツィン試論」以来の関心である「確率的」な実存の引き受けを、可能世界実在論にもとづくSFによってあらためて問題化している。本シンポジウムでは、こうした展開において一貫する/あるいは変化してきた東氏の哲学のヴィジョンを、デリダそしてドゥルーズやマラブーといった20~21世紀フランス哲学の文脈と結びなおすことで再検討する。(文責:千葉雅也) ⇒【報告】 ⇒Poster Download
2008年4月、思想誌『思想地図』がNHKブックスから創刊された。批評家の東浩紀と社会学者の北田暁大が編集を務める同誌は、3月刊行の5号をもって一度幕を閉じる。来年秋には東浩紀、宇野常寛、濱野智史ら5名の批評家陣による合同会社コンテクチュアズを版元に第2期の刊行を始める予定だ。彼らはゼロ年代をどう捉え、来たる10年代に備えているのか? ゼロ年代が終わりを告げようとしている2009年12月26日、11月に刊行された第4号「特集・想像力」をめぐり、東浩紀と宇野常寛によるトークショーが青山ブックセンター本店にて行われた。その模様をレポートする。 自分たちの好きなものに、普遍的なテーマを見出した(宇野) 東:突然だけど、どうだった? 『思想地図』4号を編集してみて。 宇野:大変だったけど、非常にいい本になってよかったです。東さんから「4号の編集を手伝ってくれない?」と言われたとき、まず「3号に負け
日経アーキテクチュアは、「商空間・インテリア デザイン」(2009年12月21日号)の企画として、識者によるショッピングモールの現地視察を実施。その上で、施設のレビューと、そこにある空間の意味、将来のあり方などを語り合ってもらった。ここでは、参加メンバーによる当日の議論から、本誌未収録となった部分を2回に分けて掲載する。
〈ミステリーズ!〉に連載中の、東浩紀氏の「セカイから、もっと近くに!――SF/文学論」最終章として、vol.38(2009年12月号)より開始された小松左京論を、ウェブ上に転載いたしました。なお、このページ上で太字となっている箇所は、紙の誌面上での傍点を示します。(編集部) 宇野常寛によるセカイ系批判への応答に始まり、新井素子、法月綸太郎、押井守と三人の作家について論じてきたこの評論も、ついに最後の作家を迎えた。ここで取り組みたいのは、日本SFを代表する巨人、小松左京である。 小松についてセカイ系の観点から語る。この枠組みが奇妙なものに見えることは理解している。というのも彼の小説は一般には、セカイ系の想像力と対照的なものだと見なされているからである。そしてそれはそれで正しい。 小松は社会派SFを多数書いたことで知られる。他方でいままで見てきたとおり、セカイ系の特徴は社会の審級が壊れて
レポ先日行われた「ねとすたまつり2009」の「ねとすたシリアス」と「ザ・ネットスター」の公開収録に参加してきました。どちらも秋葉原の富士ソフトアキバプラザ5F、アキバホールにて行われました。19日(土)は18:30より「ねとすたシリアス」。秋葉原に来るのはたぶん数ヶ月ぶり、アキバホールは初めて入りましたが、まだ新しいのか、全体にきれいな印象が残りました。机の上にはには各椅子に1セット、コンセントとLANケーブルの差込口。もとよりイベント観覧中のtwitterへの書き込み許可がされていたので、ノートパソコンや携帯電話でtsudaる人が会場のあちこちにいました(LANケーブルは会場入口で配布)。かく言う自分は大学の講義よろしく、ノートにメモをとりつつ、時折携帯でtsudaってました。そのあたりも振り返りつつ、レポとして残したいと思います。今回は始まるまでから、藤村さんの「超線形設計プロセス論」
Ustで当日Streamingもあったようですが、録画放送ではないようなので手書きメモからまとめ。 電源があるかよくわからなかったので手書きメモからの再現です。 ほとんど発言内容書いてないですが、(後半の高校生部分など)濱野さんの優しさが随所で光る内容でした。 (と、ほとんど発言を記録できていないのでフォロー) ※ 尚、カッコ書き部分はすべて私が書いた補足で、ご本人の発言ではありません。 ノートに書いていたので所々抜け落ちていたり、記憶違いで異なる人の発言に成ってしまっている箇所があるかもしれないので 当日チェックしていた方の中で明らかなミスがわかった場合には教えていただけると助かります。 ■出演者 hamano_satoshi : 濱野智史さん(司会) hazuma : 東浩紀さん wakusei2nd : 宇野常寛さん ryuji_fujimura : 藤村龍至さん ■枕 hazuma
ねとすたシリアス、ねとすた落選祭り2009をustで二画面同時に見ながら、ねとすたシリアスの内容を自分用にTwitterでメモる作業を2時間半ほどやってました。途中で二会場の話がゴッチャゴチャになりそうだったが何とか最後まで行けた。 ねとすたシリアスは東浩紀、濱野智史、宇野常寛、藤村龍至の四氏。ねとすた落選祭りの方は白田秀彰氏が狭い会場で熱弁を振るっていました。 白田先生の配信の方が面白いって意見あったけど、確かにそうかも知れないなと思う。シリアス会場より、ひとつのラインに沿って具体的に話を詰めて行っている感じはした。シリアス会場は論題を変えながら四人で話を回しているので広く雑多に話を展開していた。 落選祭りはルソーの一般意志がヘンテコな概念であるのと、民主主義の欺瞞性についての話がまさに自分の感じていることと一致していたので、こちらが疑問に思っていることを先回りして解説されたような
■東浩紀、津田大介、濱野智史、鈴木健、佐藤哲也らが登壇したディスカッションの江渡浩一郎(@eto)さんのtsudaりと生貝直人(@ikegai)さんの超要約をミックスしてみました。TLでお二方が異彩を放ってたので。追記:僕が独断と偏見で選ばせてもらったユーザーのツイートもいくつかミックスしました。さらにディスカッション後の登壇者のツイートを最後に追加しました。 他にありましたら追加、編集はご自由に。 ■ディスカッションの動画はこちらの01:06:30から。 →http://www.ustream.tv/recorded/2733140 ■シンポジウムのプログラムはこちら。 続きを読む
この記事は、『日経アーキテクチュア』と日経トレンディネットが、連携して行ったショッピングセンター探訪取材を基に制作したものです。『日経アーキテクチュア12月21日号(同日発行)』でも、同取材を基にした記事を掲載します。 高い集客力を誇る大型商業施設であるショッピングセンター(SC)の売上が、消費マインドの低迷から減少し続けている。日本ショッピングセンター協会の販売統計調査報告によると、9月の既存SCの前年同月比売上高は-4.7%で、13カ月連続マイナスとなっている。一方、SCの開業数も昨年は88カ所だったのが、今年は50カ所程度にとどまる見通しだ。 そんな折り、モール型のSC(ショッピングモール、以下モール)を建築やショップのデザインの視点から見直そうと、建築家、デザイナーらがモールを巡るという企画が、『日経アーキテクチュア』から持ち込まれた。参加者は批評家の東浩紀さん、建築家の藤村龍至さ
思いは言葉に。 はてなブログは、あなたの思いや考えを残したり、 さまざまな人が綴った多様な価値観に触れたりできる場所です。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く