東日本大震災で津波被害を受けた宮城県岩沼市の畑で4日、ボランティアら約80人がトマトの苗600株を植えた。熊本県八代市の農家が塩分濃度の高い干拓地で栽培している「塩トマト」が市場で高く評価されていることをヒントに、塩害被害を受けた畑で栽培・収穫を目指し、被災地の農業復興につなげようと実施した。関係者は「塩トマトを新たな特産品に育てたい」と期待している。 東京のNPO法人「農商工連携サポートセンター」(大塚洋一郎代表理事)が岩沼市の農家の畑(約2000平方メートル)を使い、苗を植え付けるボランティアを募集した。 熊本の「塩トマト」の実は小ぶりだが実が締まって糖度が高いのが特徴という。今回は熊本産のトマトの苗が入手できず、宮城県産を植えた。根を短く切り、畑の土に塩分を分解するバクテリアを入れるなどの工夫をした。栽培は地元の農家が引き継ぎ、8月ごろに収穫し「塩トマト」として販売する。 同市では、