国道411号線(青梅街道)を奥多摩駅から奥多摩湖に向けて走っているとどうにも 気になるものがあります。それは水根貨物線の今の姿でところどころにその遺構が見られるのです。 青梅線の終点「奥多摩駅」は以前は「氷川駅」といいました。この氷川駅から奥多摩湖までの間に 小河内ダム建設のための資材運搬用に作られた鉄道があります。それが水根貨物線で、 奥多摩駅から街道の山側を橋とトンネルで縫うように走っていました。 JR奥多摩駅を下りると山側には奥多摩工業株式会社の氷川工場があります。 石灰石採掘をしている会社で辺りに活気のある音を響かせています。その工場の奥から一本のレールが出て、 短いトンネルを通った後に日原川をきれいなコンクリート橋(画面右下)で渡っています。 といってもここに列車の走ることはなく、廃線となった水根貨物線の今の姿なのです。 日原街道側からは奥多摩工業とコンクリート橋が一望できます。