Q.派閥争いが激しくなり、社内がギスギスしている状況で、部下から社内の人間関係の悩みを相談されたが、うかつに答えると、派閥抗争に巻き込まれ、やぶ蛇になりかねない。強いほうに付くべきか、正しいほうに付くべきか。 A.鈴木博毅さんの回答 派閥抗争に巻き込まれそうなときに、強いほうに付くか、世話になったほうに付くか、旗幟を不鮮明にしておくかの3択だとすると、会社で生き残るならば、強いほうに付くのが正しいでしょう。 『孫子』の思想は『負ける勝負はどんなに美しく見えても絶対にしない』です。得てして日本人は生き残りに執着せず、負けるとわかっている勝負にあえて挑むことを美化する風潮があります。 しかし、自分が犠牲になってとか、自分が我慢すればというのはレベルの低い判断です。美学で判断するしかないところまで追い詰められてしまったのは、事前の準備や前段階でリカバリーすべき問題を解決しなかった結果です。 美学