【『夢と狂気の王国』は、「特別なアニメ」たちを生み出す「ありのままのスタジオジブリ」を描いた傑作だった】 忙しい中で、なぜかたまたま行きたい企画、見たい映画が何本もあるという事態に。その中で、昨日は錦糸町へ砂田麻美監督『夢と狂気の王国』を見に行き、今日は池袋へ『吾妻ひでお原画展』を見に行った。 今日は、『夢と狂気の王国』の話を。 『夢と狂気の王国』は、スタジオジブリを舞台にしたドキュメンタリー映画。デビュー作の、自らの父の死をドキュメンタリーで撮った『エンディングノート』で脚光を浴びた34歳の砂田麻美監督が、2012年から今年にかけてスタジオジブリに密着してカメラを回し、スタジオジブリの空気感のようなものを描き出した作品。 今年夏の宮崎駿監督の『風立ちぬ』、今まさに公開の始まった高畑勲監督の『かぐや姫の物語』と重なったために、きっと多くの人が見に行くだろうと思っていたのに公開される映画館の