月刊MOKU3月号の対談は、美輪明宏さんだった。私は美輪さんの本は何冊か読んでいるのだが、読んだことがないこともいくつかあって、特に印象に残ったのは原爆に被爆したときの話だった。 当時美輪さんは縁側で宿題の絵を描いていて、全体の様子を見ようと2,3歩下がったときにすごい閃光が走ったのだそうだ。美輪さん自身、後年原爆の後遺症と思われる症状に苦しんだが、美輪さん自身は「原爆の影響だと思いたくはなかったんです。原爆で、もっと、もっと苦しんでなくなって行った方をたくさん見ているから。」と答えている。 また、鈴木安蔵らが作った『憲法草案要綱』がGHQ原案の作成のたたき台になっていることも初めて知った。(しかし、戦力や交戦権の規定はこの要綱にはなかったから、この部分が加えられたのはGHQの意図であることは間違いないだろう。) また法華経の諸法実相の思想の根拠となる「十如是」の概念も初めて認識した。「相