疑問が人々を賢くする 「疑問が人々を賢くする」 同じ出来事から、「学ぶ人」と「学ばない人」がいます。 その違いは「疑問」を持つかどうか。 たとえば、本を読むとき。本の中身から多くを学ぶことができるでしょう。 しかし表紙を見て 「なぜこのタイトルにしたのだろう?」 「なぜ表紙は白と赤にしたのだろう?」 「帯にあるこのコピーの意図は何だろう?」 など考える人は、すぐに本を開いた人よりもっと多くを学ぶでしょう。 十六世紀パレスチナ北部の町サファッドのユダヤ学院長をしていたシュムエル・ウケダは、「疑問が人々を賢くする」といって、何事に対しても疑問をもつこと を奨めました。紀元前一世紀の「マカビー書」では、「訊ねよ、そして学べ」と教えています。また十九世紀のアイザック・ワイズは、「有益な疑問を持つから こそ、人類は進歩できるのだ」と語っています。