政治の名門 イタリアにも「ケネディ家」や「ブッシュ家」があっていい Pier Marco Tacca/Getty Images イタリアの首相を3期務めたシルビオ・ベルルスコーニも、ついに政治家人生のたそがれ時を迎えているのかもしれない。脱税や未成年者買春で有罪判決を受け、公職から締め出されようとしているのだから。 だが舞台袖では「もう1人のベルルスコーニ」が出番を待っている。長女のマリーナ(46)だ。イタリアでいま最も影響力のある女性と言われ、フォーブス誌の「世界で最も影響力のある女性トップ100」にも選ばれた。父親が一代で築いたメディア帝国の継承者となることが確実視されており、政治家としての看板も引き継ぐことになるかもしれない。 マリーナの実業家としての手腕は証明済みだ。父親の企業グループ「フィニンベスト」やその傘下の出版社「モンダドーリ」を堅実な経営で舵取りし、イタリアの経済危機を