デイリーポータルZは今日で20周年。 20年もあればそれなりにさまざまなこともあるわけです。 サイト関係者が全員凍えかけたり、社長に呼び出されたり、巨大ロボをつくったり。あぶなく編集部が喫茶店になりかけたこともありました。 ピックアップして書くには不安なくらいガチなこともまとまっています。ぜひみなさまの人生とてらしあわせながら、ご覧いただければと思います。(ご案内:編集部 古賀及子)
自分が書いた記事を読んで、「見に行った」とか「やってみた」といった感想をいただくのは嬉しいものだ。(「買った」と聞くのも嬉しい) が、記事には諸々の理由で盛り込めなかった部分があることも多い。後で知ったとか締め切りに間に合わなかったとか…。それによってもし読者に混乱を与えてしまっていたら大変申し訳無い。 というわけで、以前書いた記事への付け足しおよび後日談的な話をいくつか見繕って書いてみたいと思う。
古書市で、江戸時代の数学書『塵劫記』(じんこうき)を買った。 『塵劫記』は、くずし字で書いてあるので、文章はさっぱり読めない。しかし、最近はくずし字を翻訳してくれる便利なアプリがある。 アプリで文字を翻訳し、数学に詳しい人に見てもらえば、なにが書いてあるのか、だいたいわかるのではないか? 『塵劫記』を古書市で買った 少しまえに、神保町の古書市で、江戸時代の数学書『塵劫記』を購入した。 右の『塵劫記』(文化三年)は500円、左の『新編塵劫記大成』(寛政三年)は1500円だった かつて、江戸時代の日本では和算という独自の数学が発展し、ヨーロッパなど先進的な地域の水準に劣らないほど発達したといわれる。教科書にも出てくる関孝和などはみなさまご存知だろう。 『塵劫記』は、江戸時代初期に、吉田光由が著した和算のテキストで、寺子屋でそろばんや初歩的な数学について学ぶさいに使われた。 江戸時代の数学入門書
先日のべんぞうさんの記事「ジェンガのパーフェクトを見てみたい」は、大変興味深い内容だった。 結局、何度やってもパーフェクトは成らず、その原因として“ジェンガの作りが荒い”ことが挙げられていた。ひとつひとつのブロックが正確に水平に切り出されていないため、積み上げるにつれグラグラしてしまう、と。 これを読んで、 「ならば、精密に切り出された積み木があればパーフェクト・ジェンガが達成できるのでは…??」 そう思って、思い出した。そういえばうちに、パーツの精密さがウリの積み木があったのだ。 (text by T・斎藤) その名は「カプラ」 精密さがウリの積み木、その名は「カプラ」。 小さなカマボコ板みたいな、全部同じ形状のやつがひたすらたくさん入ってる。至ってシンプルな積み木である。 一見、何の変哲もないただの木片だが、ひとつひとつのピースが精巧に作られており非常に安定して積むことができる。 材質
近頃、5歳になる娘が 「お父ちゃんにつかまって寝ないと恐い夢見る。」 と言って、いつも私につかまって寝ている。 そういえば、私も子供の頃、お気に入りのおもちゃを手に持ったり枕元に置いたりして寝たものだ。 大人になって、そういう習慣があったことすらいつの間にか忘れてしまっていたが、子供時代の自分にとってはけっこう重要な行為のひとつだった。 あれは結局どういう意味があったんだろうか? 大人になった今、リトライしてみることで何か見えてくるものがあるかもしれない。 (T・斎藤) 発端は娘のセリフ 子供には大人が理解できない不思議な能力が備わってるような、そんな気がする場面が時々ある。 「恐い夢ってどんな夢?」 と娘に聞いてみたところ 「一人ぼっちになっちゃう夢。でもお父ちゃんにつかまってればこわい夢も見ない。」 と言っていた(実際は長崎弁で)。かわいいなと思うと同時に、手に持ってるものと夢とに何か
通勤の満員電車が苦手だ。 目的の駅についても、ぎゅうぎゅうの車内では満足に進むこともできない。そうこうするうちに自分の直前で閉じてしまうドア。そして間にあわない会議。 平坦な100mをいかに早く走るかなんてことよりも、もっと切実で重要な運動能力がここにある。 満員電車早降り。それは、現代をサヴァイブするためのスキルなのだ。 ※2006年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。 競技内容説明 というわけで、今回やろうとしている「満員電車早降り競走」。内容はこんな感じになる。 上のように満員電車の状態を再現しておく。 走者は、画面の右端から左端までをなるべく早く通り抜ける。 かかった時間を計測する。 ようするにおしくらまんじゅうの中を駆け抜けるのだ。 降りますー! なお、今回の撮影は「2006年のカレンダーを作る」の枕投げ企画に集まってくださった読者の方々
見事なヤブガラシ畑。 ここにはかぼちゃ畑予定地です。 ゴールデンウィーク中になんとかするつもりでした。 一応がんばってはみたんですよ。 ヤブガラシの根っこと戦う私。 しかし整地は終わらず、連休は終わりました。 仕方ありません。のんびりやりましょう。 畑に向かいますと、その手前にサバ。 ^・ω・^ はむはむ。 何か食べているようですね。 朝食はたんまり食べたはずなのに。 一体何を狩ったんでしょう。 カエルはいけませんよ。マンソンに取り憑かれます。 ^・ω・^ 若どりです。 うわあ、ひな鳥ですか。 自然界は弱肉強食。 鳥さんには申し訳ありませんが、仕方ない。 責任を持って全部いただくのですよ。 では私はヤブガラシと戦ってきます。 本日の現場。 天気予報は曇りのち雨。 今日はどこまでできるかな。 どっこいせーの。 無心に土を掘り、ヤブガラシの根っこを抜きます。 ^・△・^ ここにいるからねー。
ついに決着!麺界の頂上決戦! あなたの推し麺(そばorうどん)を選択してできるだけ長く伸ばしましょう! 1976年群馬県生まれ。幼い頃から東京に憧れ、18歳で故郷を捨てて千葉に移住。その後、幕張→船橋→市川とジワリジワリと東京に近づいている。2003年、東京を通り過ぎて横浜に引っ越す。その後、千葉の外房に移住し、半年で横浜に戻る。 > 個人サイト Poppy ゲームスタートすると選択した麺が自動で伸びていきます。 何もしない状態だと左に曲がり、画面をタップorクリックしている間は、右に曲がります。 麺の先端が画面外に出たり、自分の麺にぶつかるとゲームオーバー。 できるだけ長く伸ばして自分の好きな麺を応援しましょう。 このゲームは NIFTY Cloud mobile backend を使用しています。 そばかうどんなら断然うどん派というおぎわらさん。麺類にまつわるエピソードを聞いたところ、
デイリーポータルZの無料メルマガ「うっかりデイリー」を転載します。サイトには載せてないランキングやイベント告知、世間話を載せています。 うっかりデイリー 2022年3月5号 デイリーポータルZ編集部 林です。親戚も林だらけです。 いきなり偏見を書きますが、ワタナベさんってクセが強い人が多くないですか? わりと目立つタイプが多い気がします。 偏見に偏見を重ねますが、これは自己紹介の順番が影響しているんじゃないでしょうか。 だって、ワタナベさんはたいてい最後です。新しいクラスの自己紹介でも場が和んでいるし、前の人の話題に乗っかってずらして笑いを取っていけます。このアドバンテージ。 逆は最初に自己紹介をしないといけない相原さんや青木さんです。ガチガチの場にまっさきに出ていかないといけない人生。ハードモードです。 自己紹介の順番は人格形成に影響する。それが僕の偏見です。 林はまんなかよりやや後ろ、
1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。 前の記事:追いクルトンのススメ > 個人サイト ほりげー 個展を開くということ 個展を開こうと思いついたのは8か月ぐらい前。 それは突然思いついたようなツイートであった。 普段はサラリーマンとして働きながらデイリーポータルZで記事を書いている。気づけば副業ライターも丸3年になる。ここは一度、これまでの活動をみなさんに体験してもらう形でお披露目したいと思ったのがきっかけである。ベストアルバム的な位置づけだ。結婚式のひとりバージョンみたいなものだ。そういうのがあってもいい。 決心するのに4か月かかった あとは自分の決心の問題である。結婚式とは違って完全に自分ひとりの問題なので、自分が本当にやるかどうか。最初のツイートから4か月が経ち、いよいよついに決心した。前から気になっていた代
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー 前の記事:土曜のお便り 〜肩に耳がある世界のヘッドホン 存在感最強を決めよう 種類の違う麺を戦わせる方法を考えた。 例えば、そうめんとパスタを同じ分量ずつ茹でて混ぜる。 食べる。 より存在感が強かった方が勝ちである。 「最強」には色々な側面がある。人間のスポーツにだってあんなにたくさんの種目があって足の速さ「最強」もいればアイススケートの演技「最強」もいるのだ。今回は麺の『混ぜた時の存在感』最強を決めたい。 この戦い方だと結局太い麺が強いのではないかと思うかもしれないが、重量が同じになるように混ぜるので、太い麺はその分本数が少なくなる。これによってフェアな存在感の戦いができるのではないかと考えた。 トーナ麺トだ 8種
この記事が掲載される2月14日はバレンタインデー。特別スペシャルデーで誰もが浮かれてカーニバルしてしまうようなこの日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 素敵なロマンスが有ろうが、無かろうがバレンタインデーキスなこの日。チョコの消費量も一年で最高となるはず。今年はどうやら逆チョコなんて物もあるようで、もう何がなんだか。とりあえず、そんな流れで私も逆チョコやってみます。やはり想いを伝える為にはCMでも言うように手作りチョコでしょう。 そう、男は黙って!手作りチョコ! カカオ豆から! (吉成) チョコはカカオ豆から出来ます というわけで今回はチョコ作りに挑みます。手作りチョコといいますと、大体の場合は市販されている板チョコを溶かして再度成型するか、それをケーキなどにするのが一般的。しかし、そこは男の料理。こだわりたいものです。 やはり男は原材料からの手作り。これぞ手作りの醍醐味。ではチョコも原
……何年前か忘れちゃったのだが、ずっと前、社会人になりたてのころ、知人に「ゴールデン街」に連れて行ってもらったことがあった。 彼女は、マニアックでエロティックな雑誌を作っている女性編集者だった。サラサラストレートヘアの美女で、エロを手懸けていることに誇りがあって、すっげーかっこいい姉さんだった。 彼女は薄暗いその店で、強いお酒を飲みながら、いろんな話をしてくれた。「あのね私、なぜか事故現場を目撃しちゃう体質なのよ! 渋谷のセンター街のアーケード、あれが腐食して落ちて人が亡くなった事故があったでしょ? あれ見ちゃったもの。ドンッって音がして、振り返ったらサラリーマンが……」「うわあああ、まああああじいいいいいでえええええすかああああ!!!!」 ほかにも、ここには書けない色んな話をしてくれた記憶があるのだけれども……まあその、私は「かっこいい大人」と一緒に「ちょっと特別な場所」で「ちょっと特別
私は祖母と同居していて、ランダムに食事を作り合っている。実は、祖母の料理は、美味しいがちょっとしょっぱいと思うのだ。 確か実家の母の料理はもっと薄味だった気がするが、どうだったろう。 今回は家庭料理の基本である肉じゃがを祖母、母、私と妹で作りあい、塩分濃度計と糖度系で濃さ数値化、比較してみました。 肉じゃがの味の濃さ、お家騒動勃発。完全に個人的な疑問解決で恐縮ですが、人んちの肉じゃがの奔放ぶりとあわせてご堪能下さい。 (text by 古賀 及子) 一家総出の肉じゃが作り 今回の参加者は祖母(84)、母(55)、わたくし(長女)(25)、次女(23)、三女(19)の計5名。 それぞれが日頃作りつけた味の肉じゃがを提出し、その味の濃さを市販品とあわせて数値化、比較していく試みだ。これで祖母の料理がしょっぱいのか否かを浮き彫りにする。 なお、今回、参加者にはとにかく「肉じゃがを作って下さい」と
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