そろそろ,冷静な「武雄市図書館論」を! 南 亮一 2013年4月に武雄市図書館が開館してから,早くも1年が経過する。 図書館が好き,という個性的な市長が何とか図書館をもっと発展させたい,ということでいろいろ働き掛けたが,いろいろ理由を付けられて実現しない,何とかならないか,と考えていたら,偶然観たテレビ番組に代官山蔦屋書店が取り上げられていて,そのまま観てみたら,「これだ!」ということになったということである。すなわち,代官山蔦屋書店が展開する,滞在型の文化ゾーンというコンセプトが,市長の考える図書館像と一致したのである。 それからこの代官山蔦屋書店の要素を持つように図書館を変えるため,武雄市図書館では,指定管理者制度を導入してツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に運営を委ねることとし,休館日をなくして開館時間を延長,従来からある施設を改造して,児童室を潰しスターバ