働き方を変えたければ、新しい施策を乱発する前に、時代遅れの仕事や慣習をやめませんか? 「働き方改革」が、だれも得しない独りよがりなお祭り騒ぎに? 私は、2016年に『職場の問題地図』を刊行してから、すでに200を超える企業・自治体・官公庁で働き方や生産性についてアドバイスをしてきたのですが、そのなかでよく耳にしたのが「働き方改革をしようとして、逆に無駄な仕事が増えた」という声でした。残業を減らすためにオフィスにドローンを巡回させるというニュースが話題になりましたが、だれも得しない。このように働く人たちのモチベーションを下げるだけの、ひとりよがりな施策がお祭り騒ぎのように展開されている職場も少なくありません。 一方で、自分たちが正しくラクして得する形で、中から変わっていける組織には共通点がありました。それは、今までの“あたりまえ”を疑って、不要な慣習や制度をなくしたり、変えたりしているこ